JUDOsでは、海外で柔道指導者として活躍されている方々の声をお届けする「海外からの柔道指導だより」を掲載しています。
南アジアのブータン王国
でJICA青年海外協力隊として活動をしている福井勇貴さんからの活動報告です！
カディンチェ柔道日記
※Kadrin Chhe la(現地語 ゾンカ)ありがとう
ブータン柔道はこれまで多くの方々のご協力、支援があってここまで来ました。
そんな感謝の気持ちからタイトルコールはカディンチェとさせていただきました。
皆様、大変お世話になっております。
JICA海外協力隊としてブータンナショナルコーチをしています。福井 勇貴（ふくい ゆうき）です。
皆様、新年明けましておめでとうございます。
昨年は、皆様大変お世話になりました。
この活動報告をJUDOsさんで連載させていただいてから2回目の新年を迎えることが出来ました。
活動報告を通じて私は、日々皆様と交流をさせていただいていて、JUDOsの方々をはじめとする多くの方々からサポートと声援をいただいいていると日々感じています。
本年もブータン柔道と福井勇貴をどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回の巻頭の写真について少しお話をさせていただきたいと思います。
この写真は私が実際に最近撮った写真です。私の趣味はカメラで写真を撮ることなので、時折カメラを持って出かけたり、現地の友達と一緒にストリートフォトを撮影しながら楽しんでいます。
そして、この写真は、12月17日にブータンの建国記念日のイベントの夜の部のナイトコンサートの最後の曲で国王へ歌った曲があります。その曲の途中で観客全員が国王の方を向き、尊敬と日々の国王へサポートへの感謝から観客が合唱している様子です。その様子を横の人に煽られながら、どうにかカメラで写真を収めることができました。
少しぶれて見づらいところがありますが、私はこの写真は気に入っています。
そして、新年を迎えた今少し縁起が良いなと思いこの写真を冒頭で使わせていただきました。
2025年もどうぞよろしくお願いいたします。
冒頭にも少しお話しさせていただきましたが、12月17日にナショナル・デーが行われました。
ナショナルデーというのは、ものすごく大きなイベントの１つで、各県でこの建国記念日をお祝いします。また、首都のThimphuの国立競技場では、一番大きなイベントが開催されます。
日中は、国王のスピーチやこれまでブータンで功績を残された方の表彰式、伝統舞踏などが行われます。
また、夜には建国記念日を祝うナイトコンサートが行われます。
このイベントでは、国王がご臨席され国王のスピーチを聞きに地方から訪れる方も少なくありません。
このイベントは17日の9時ごろから開催されますが、前日の19時頃からイベントの席を取るために多くのブータンの方々が列を作って一夜を過ごします。
いかに、ブータンで国王がリスペクトされているかがわかりますね。
私も日中、夜と国立競技場を訪れましたが、驚く数の参列者と盛り上がりを見ることが出来ました。
さて今回のテーマは、前回の「柔道コーチライセンス制度」の続きになります。12月9日から第１回ブータン柔道コーチライセンスセミナーが開催されましたので、そのセミナーについてお話しさせていただきたいと思います。
実際に日中のイベントの様子
ナイトコンサートの様子
1st ブータン柔道コーチングセミナー開催
前回のNo.19で触れさせていただきましたが、昨年の12月からブータンで初の柔道コーチライセンス制度ができました。
そして、Gyalsung Program（国家プログラム）に柔道がカリキュラムとして導入されたことを受けて、12月9日から18日までLevel1Teaching Assistantのセミナーを実施しました。
前回にもお伝えしましたが、今回このコーチングセミナーを行った理由としては、これまでコーチライセンス制度がなかったことにより、ブータンで長年柔道をしてきても、柔道コーチとして収入を得ることが出来ませんでした。そして、今後草の根レベルにもっと力を入れて活動していくためにこのコーチライセンス制度を始めました。
今回の第１回コーチライセンスセミナーでは、2週間のプログラムで行いました。
最初の1週目は、午前中柔道の歴史や柔道の精神、ルール、安全指導についての座学を行い、午後の部では、実際に身体を動かしながら子供達への指導方法や柔道の動きを使ったエクササイズ、最終試験に向けた投の形、基本的な立技、寝技の講習会を行いました。
参加者たちは、最終試験に向けて講習会でノートをとり真剣な眼差しで取り組んでいました。
2週目からは、実際に初心者クラスでの指導経験、ジュニア、シニアクラスでは、当協会所属の選手たちと共に乱取りなどの稽古を行いました。
第１回コーチライセンスセミナー最終試験
12月14日にコーチライセンスを取得するための最終試験を実施しました。
この最終試験では、これまでの座学で習った内容の筆記試験60分（合計30問）と投の形、基本的な技による技術試験の２つを試験内容として行いました。
最終試験では、座学の試験と技術試験のどちらも全員が合格することができ、ライセンスを取得することができました。
ライセンスを取得した今、彼らには、コーチとしての責任と自覚を持って今後様々の指導の場で活躍していってほしいと思います。
そして、今後さらにブータンでの柔道の普及に貢献していってほしいと思います。
ライセンスを取得した指導者の授賞式の様子
BJAクリスマス会
12月25日にシニア選手、コーチ陣で稽古の時間にクリスマス会を行いました。これは、毎年実施していて、日頃トレーニングや稽古で頑張っている選手たちへの少しばかりの私からのご褒美です。
ブータンでは、仏教がメインの宗教ということもあり、クリスマスを祝うという習慣があまりありません。祝っても24日はなく、25日にケーキなどを軽くみんなで食べるぐらいです。なので、私たち柔道協会でも25日に私がケーキを購入してその日稽古に来ているメンバー全員でケーキとミルクティーを飲むというプチクリスマス会をしました。
日頃の稽古で互いに汗を流す仲間同士で話しながらケーキを食べる選手の楽しそうな様子を見て、私もとても嬉しくなりました。
Other Shot of BJA
今回も最近のブータン柔道協会のオフショットを少しばかりですが、ご紹介したいと思います。
年内最後の稽古後の記念撮影
土曜日午前トレーニングでサッカーをやった後の記念写真の様子
クリスマス会でケーキカットの様子
稽古中に柔道場の入り口でワンプロ（犬同士のじゃれあい、犬のプロレス）をしている犬たち🐕
さいごに
今回は、12月9日から行いました第１回ブータン柔道コーチライセンスセミナー、B JAクリスマス会についてお話しをさせていただきました。
まず、コーチライセンスセミナーですが、前回のNO.19でお話しさせていただいた通り、約2ヶ月での準備を終えて、今回のセミナーを開催しました。
今回の１回目の開催に向けて様々な不安点がありましたが全員の健闘により無事より良いセミナーを開催することができました。
また、参加者全員が最終試験を合格してコーチライセンスを取得することができました。
今後さらに、このライセンスを持ってブータンでの柔道の普及に貢献していってほしいと思います。
そして、BJAクリスマス会ですが、12月25日にコーチ陣、シニア選手とクリスマス会をしました。
このクリスマス会では、全員でケーキ、ミルクティーを飲んでクリスマスを祝いました。
この時間を楽しそうにしていた子供達の様子を見ることができ、私はとても嬉しく思います。
また、現在12月初旬からWinter Judo campが行われています。
このWinter Judo campでは、選手たちの基礎体力、筋力、技術向上を目指して行っています。
このプログラムは２月初旬まで行われます。
プログラムが終了するまで、全員で力を合わせて頑張っていきたいと思います。
引き続き応援をお願いいたします。
次回について
次回は、Winter Judo camp, Winter Judo National Judo Tournamentについてお話しさせていただきたいと思います。
少しでもこの記事を見てブータン柔道について興味を持っていただいたり、応援してくださったりすると嬉しいです。
さいごまでご覧いただきいただきありがとうございます。
Kadrin Chhe la(現地語ゾンカ)ありがとうございました。
Lok jae ge la(現地語ゾンカ)また会いましょう☺️
各種SNS
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☆福井勇貴 活動アップロード Instagram
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