ポーランドに柔道衣と畳が届けられました!

2022年7月に、ポーランドに向けてお送りしたリサイクル柔道衣218着と畳132枚が現地に届き、2023年2月25日、欧州シニア選手権大会(ワルシャワ)でポーランドの子どもたちや同国に避難しているウクライナの子どもたちへ贈られました。

寄贈式には、在ポーランド日本大使館の宮島昭夫大使や、欧州柔道協会ザヴァトカ会長らが参列しました。

井上康生理事長から、今回の寄贈に関してのメッセージを贈りました

今回寄贈した柔道衣は、ポーランドにある16の柔道クラブに送られ、各クラブに所属しているウクライナ及びポーランドの子ども達が使用します。

ワルシャワ在住で寄贈式に特別ゲストとして参加した佐々木浩太郎氏より報告が入りましたので紹介いたします。

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柔道器材引渡し式感想

佐々木浩太郎


日本国旗を持って入場する佐々木さん

今回、在ポーランド日本大使館とポーランド柔道連盟が共同で企画したヨーロッパオープン・ワルシャワ 大会の「ウクライナ支援柔道器材引渡し行事」の一部分を担い、全ての日程が無事完了いたしましたことをワルシャワから報告させて頂きます。

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ここに欧州柔道連盟の作成した記事を添付いたします
https://www.eju.net/yamashita-and-inoues-present-to-poland/
ポーランド現地のOnet(Yahoo! JAPANのようなニュースサイト)でも、ポーランド語の記事として取り上げられる予定とお聞きしました。
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当初は、寄贈式で私がウクライナの子どもたちを相手に柔道教室をする予定でしたが、寄贈式では大使の傍で旗を持つ役割となりました。
私自身、特別に取り上げられるほどの事はしませんでしたが、在ポーランド宮島日本大使のお隣で日本国旗を掲げることができたのは光栄でした。


山下泰裕本法人顧問、井上康生理事長が色紙をポーランドの皆さんに贈りました


宮島大使よりポーランドで柔道を行っているウクライナの子どもたちに寄贈

宮島大使は行事終了後、しばらく柔道大会のオープニングセレモニーと決勝ブロックを観戦されたあと、「ウクライナ支援に関してポーランド柔道連盟と一緒にやりたかった事がやっと実現しましたね。佐々木君ともここで会えてよかったです。」とお声かけいただきました。

今後、畳を寄贈した新しい柔道場(ポーランド国内の三か所)に私を派遣し、柔道教室を行いたいとの意向をがあると、ポーランド柔道連盟ヤツェック・ザヴァトカ会長が仰っておりました。
実は今回の引き渡し式参加にあたり、一番悩んだのが柔道衣の選択でした。
大変お世話になった「NPO法人柔道教育ソリダリティー」(2019年解散)のロゴ付きの柔道衣か、全日本柔道連盟様に海外学生派遣事業の際に頂いた日本国旗入りの柔道衣か、もしくは、また今の私が所属しているクラブの柔道衣か、といくつか選択肢があったからです。ただ、今回は日本とポーランド、ウクライナを結ぶ大きな行事であることを踏まえ、全日本柔道連盟様に頂いた日本国旗のついた柔道衣を着ることに致しました。
今後、柔道教室で各地を回ることになった際にも、日本とポーランとをつなぐ役割を担う責  任をしっかりと認識し、その場にふさわしい柔道衣の選択と、それに準じた振る舞いをして、日本の柔道をポーランドとウクライナの方々に見て頂きたいと思っています。

この度は貴重な機会を設けて頂き、ありがとうございました。

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2022年の夏、たくさんの柔道衣を梱包してから、数カ月後、たくさんの方々の協力の下、ようやくポーランドにいる柔道家に柔道衣を届けることができました。
ご協力いただきました皆様に感謝申しあげます。

 


2022年7月16日、1日かかって梱包をしてくれた東海大学国際貢献係の皆さん。廊下は冷房がないため、めちゃくちゃ暑い中、汗だくになっての作業でした。
皆さん、ありがとうございました!