イギリスから柔道指導者を受け入れました

2022年8月9日~16日、イギリスより柔道家のカイク・カレン先生(ハートフォードシャー大学准教授、元バース大学教授)が、教え子の皆さんと来日しました。

カレン先生は、日頃から本法人の活動に深い理解を示してくださっている心強い援者のひとり。やはり、柔道家のカトリーナ・マクドナルドさん(アングリア・ラスキン大学・主任講師)、ジャニン・ジョンソンさん(ハートフォードシャー大学・リサーチアシスタント)、ルーシー・デイさん(ハートフォードシャー大学・リサーチアシスタント)とともに日本を訪れました。

 8月13日、今回の来日の目的のひとつである「やわらちゃん体操」に関する情報交換会が東京都文京区の講道館クリニックで行われました。

「やわらちゃん体操」は、本法人理事で医師の紙谷武氏が考案した柔道の動きを使って楽しくできる体操です。


『やわらちゃん体操』⇒https://www.bbm-japan.com/article/detail/2782?page=1

マイク先生と教え子の皆さんは、ハートフォード大学、アングリア・ラスキン大学でこの「やわらちゃん体操」を利用した運動を実践し、高齢者を対象とした転倒による恐怖心に着目した研究を行っています。

情報交換会ではこの体操の考案者である紙谷医師をはじめ、地田将量医師、井汲彰医師、柵山尚紀医師にその成果を報告。その後のミーティングでは高齢者に受身を教える際に工夫した点や注意した点などについて質疑応答が行われたほか、身体を使っての解説もあり、大変充実した内容となりました。


↑情報交換会の開会の挨拶を行う紙谷理事


↑研究成果を発表するマイク先生


↑アングリア・ラスキン大学での成果を話すカトリーナさん


↑たくさんの質問が出ました

今後は高齢者だけではなく、子どもたちや一般の人も対象に、柔道の受身を使った「やわらちゃん体操」を世界中で広めていこうという考えで一致。日英の医師・研究者・柔道家の熱意がほとばしる意見交換会となりました。

今後も本法人では「やわらちゃん体操」の普及・研究をサポートしていきます。


日本文化研修を実施

この情報交換会に先立ち、8月10日にはマイク先生と教え子の皆さんを対象に東海大と箱根で日本文化研修を実施しました。

 

朝8時、東海大学武道館に集合し、武道館やトレーニング施設を見学したのち、バスに乗って箱根へ。箱根神社や関所などを回りました。


↑記念撮影では毎回JUDOsのフラッグを掲げてくれた皆さん。ありがとう!

「Future generation には日本で様々な体験をして、視野を広げ、たくさんのことを学んでほしい」と話していたマイク先生。1日だけの短い研修となりましたが、教え子の皆さんは柔道創始国である日本の文化に直接触れることで、多くのことを受け取ってくれたはずです!

研修の最後には、bath(温泉)の語源となったとされるイギリス・バース出身の方々の希望で、温泉に入り、身も心も日本文化に浸っていただきました。

8月16日の帰国の際には、柔道衣を運搬していただくスペシャル・プロジェクトに参加いただき、イギリスまで柔道衣18着を運搬してくださいました。

この柔道衣は、ウクライナからイギリスに避難しているキャンベリー柔道クラブの子どもたちに手渡されます。

マイク先生、カトリーナさん、ジャニンさん、ルーシーさん、

またぜひ日本にお越しください!

ありがとうございました!