JUDOsでは、海外で柔道指導者として活躍されている方々の声をお届けする「海外からの柔道指導だより」を掲載しています。
アフリカ南部のボツワナで青年海外協力隊として現地NGO(Steppin Stones)に配属され活動している大島繁之さんからの活動報告です!
青年海外協力隊inボツワナ
柔道でつなぐ世界! No.5
現在は季節が徐々に冬へと向かっている5月上旬です。日中は相変わらず暑いものの、朝や夜の時間帯は気温が15度前後になり肌寒く感じています。さて今回は以前に訪問したボツワナ大学とNGO施設内で実施した昇級試験についてご紹介させていただきます。
ボツワナ大学へ初訪問
最初の写真は2月にご挨拶として伺ったボツワナ大学柔道クラブの学生たちと撮影したものです。残りの青年海外協力隊の活動期間は所属先のNGOだけでなく、他の柔道クラブも可能な限り訪問してご挨拶及び練習に参加していきたいと思っており、その一環として今回はボツワナ大学を訪問させていただきました。日本で例えると、学力の面では東京大学のようなボツワナ国内における最高峰の大学になります。首都ハボローネの市内にあるこのボツワナ大学の生徒たちは普段、大学構内の寮で生活し柔道の練習は週5日間と精力的に取り組まれているとのことです。ボツワナ大学の施設はボツワナ柔道連盟の柔道場とも場所が近く、一緒に練習することもあるそうです。彼らが大学を卒業後も引き続きこのボツワナで柔道を続けつつ、ボツワナ社会にも貢献する素晴らしい人材となってもらえたら大変幸いに思います。
このボツワナ大学の運動施設内にある大ホールに柔道の畳を毎回敷いて生徒たちは練習をしています。この施設は他の運動クラブも利用しているようです。
大学生ともなると普段指導しているNGOの生徒たちと比べて動きが力強く、技術も高く感じました。僭越ながら私からも少し技術アドバイスをさせていただきました。
NGOにて昇級試験を実施
話は所属先のNGOに移りますが先日、定期的に開催している昇級試験を実施いたしました。今回は前回と比べてやや少ないですが5名が昇級試験に挑戦しました。各級の試験内容では指定された投技や抑え技を実技審査し、柔道の専門用語を日本語で理解できているかどうかの口頭審査も実施しています。どうしても基準点に満たない場合は合格させてあげることができないのですが、それも試験の価値を保つためであると共に施設内の掲示板に合格者リストが張り出されることも彼らのモチベーション維持につながるものだと思っています。
試験前なのでまだ余裕のあるポーズをする生徒達ですが、NGOのロゴやJUDOs様から頂いた旗などを飾ることで昇級試験の雰囲気づくりを行い生徒に緊張感を与えてみました。
昇級試験では礼法や組み方、動作の一つ一つをしっかりと理解できているかどうか確認していきます。
ご覧いただき、ありがとうございました。ボツワナでの日常生活をInstagram(@jica_shige)でも配信しておりますので良かったらそちらもご覧ください。
JUDOsでは海外で柔道指導をしている方々の活動記を紹介しています。興味のある方は事務局までご連絡ください。