JUDOsでは、海外で柔道指導者として活躍されている方々の声をお届けする「海外からの柔道指導だより」を掲載しています。
南アジアのブータン王国でJICA青年海外協力隊として活動をしている福井勇貴さんからの活動報告です!
カディンチェ柔道日記🇧🇹🥋No.2
作成日:2023/9/1
作成者:福井 勇貴
皆様、お世話になっております。海外協力隊でブータンナショナル柔道コーチをしています福井 勇貴(ふくい ゆうき)です。最近ブータンでは、本格的に雨季に入ったのだと感じるような季節になっています。
日本では、夏の代名詞の一つ全国高等学校野球選手権大会が今年もかなり盛り上がっていましたね。私も、空き時間にブータンからライブ配信を見て母校を応援していました。
さて、今回のテーマは前回の最後にお伝えしたように、今年3月に講道館の先生方がブータンに来ていただき昇段審査を行っていただきました。その結果が先月ブータンの元へ届き、先日行ったセレモニーの様子をお話しさせていただきたいと思います。
ブータンの昇段審査について
ブータンでは、昇段審査は講道館の規定に沿った内容を実際に行っております。
海外では、柔道協会等が独自に昇段審査を行っている国が多くあると伺ったことがありますが、ブータンでは日本から講道館の先生方に来ていただきました。規定の昇段審査の内容と基本的な柔道動作を見ていただき、昇段審査をしてくださっています。
今年も、3月に講道館から上村館長、仮屋先生とオリンピック金メダリストの谷本歩実先生が来てくださいました。
※昇段審査の様子
今回の昇段審査審査について
今回はおおよそ4-5年ぶりの昇段審査の開催となりました。
ブータンでは、独自に昇段審査は行っていませんが、カラーベルトテストを規定のルール、試験内容を設けて年に2回(夏休み期間、冬休み期間)行っています。
これまで茶色帯としてやってきた選手5人と初段3人弐段2人が昇段審査に挑戦しました。
結果は見事全員合格することができました。
この初段に合格した選手の中には現在アシスタントコーチとして活動していて膝の大怪我、手術をして長い間昇段審査が受けられなかった選手もいます。今回無事に合格をして黒帯のアシスタントコーチとして、今後さらにブータン柔道の繁栄に尽力していってほしいと共に柔道の素晴らしさを多くのブータン人の人々へ伝えていって欲しいと思います。
セレモニーの様子
8月12日土曜の稽古の時間にセレモニーを行いました。
セレモニーでは、当協会会長のKarma L Dorjiの方から証書の授与と黒帯の授与がありました。実際に合格し黒帯を絞めている様子は新鮮で嬉しそうにしていたのを見て私もとても嬉しい気持ちになりました。今後彼らには気持ちを新たに黒帯としての自覚、誇り、責任を胸に練習、トレーニングなどに励んでいって欲しいと思います。実際に目の前でこのセレモニーを見ていて私が中学3年生の時に昇段審査に合格をして初めて黒帯をしめた瞬間が少し蘇りました。私も初めて黒帯を手にした時は終始ニヤニヤしていたのがものすごく懐かしくも感じます。
さいごに
最後になりますが、このように私たちが活動を続けることができているのは多くの方々の支えやご協力があっての活動を行うことができていると思います。
そんな多くのご協力、支援をしてくださる方々への感謝の気持ちを今後も忘れることなく今後も活動に努めて生きたと思います。
9月23日から中国で開催されますアジア競技大会へブータンから3名の選手が出場を控えています。残りの期間ブータン柔道チーム一丸となって活動を行っていきたいと思います。
少しでも私たちの活動を応援してくださる方がいらっしゃると幸いです。
次回について
8月中旬から南インドへの強化合宿・9月2,3日にタイにて開催されましたThailand International Judo Championships2023へブータンから4名の選手が出場しましたのでその様子や結果についてお話しさせていただきたいと思います。
さいごまでご覧いただきいただきありがとうございます。
Kadrin Chhe la(現地語ゾンカ)ありがとうございました。
Lok jae ge la(現地語ゾンカ)また会いましょう☺️
各種SNS
☆Bhutan Judo Association official Facebook
https://www.facebook.com/BhutanJudoAssociation?mibextid=LQQJ4d
☆福井勇貴 活動アップロード Instagram
https://instagram.com/jocv_fukui_yuki?igshid=MjEwN2IyYWYwYw==
JUDOsでは海外で柔道指導をしている方々の活動記を紹介しています。自分の活動を発表したいという方は事務局までご連絡ください。