ブータン🇧🇹より【カディンチェ柔道日記!No.10】

JUDOsでは、海外で柔道指導者として活躍されている方々の声をお届けする「海外からの柔道指導だより」を掲載しています。

南アジアのブータン王国でJICA青年海外協力隊として活動をしている福井勇貴さんからの活動報告です!


カディンチェ柔道日記🇧🇹🥋

※Kadrin Chhe la(現地語 ゾンカ)ありがとう
ブータン柔道はこれまで多くの方々のご協力、支援があってここまで来ました。
そんな感謝の気持ちからタイトルコールはカディンチェとさせていただきました。

 

皆様、お世話になっております。

JICA海外協力隊としてブータンナショナルコーチをしています。福井 勇貴(ふくい ゆうき)です。

早いもので、新年が始まってもう4ヶ月になりますね。

また、JUDOsさんのHPにて私の活動報告(カディンチェ柔道日記)も掲載させていただいてからNo.10を迎えることができました。この活動報告を掲載させていただいていますJUDOsの皆さん、読んでくださっている皆様方には感謝でいっぱいです。今後も少しずつではありますが、皆さんに少しでも楽しい、興味を持っていただけるような内容をブータンからお届けして行きたいと思います。よろしくお願いします。

また、日本では、新たな門出の季節、桜が綺麗な春の季節ですね。

そんな4月の新たな門出の季節ですが、実はこの4月で私がブータンに赴任して2年になります。そんな2年がたった現在のブータンでの生活ですが、少し今後について進展がありましたので、後ほど皆さんにご報告させていただきたいと思います。

さて今回のテーマは前回の最後にお伝えしたように、3月16日にJICA Bhutanが主催となり、JICA Volunteer Dayというイベントを開催しそのイベントに私たちBhutan Judo Associationも参加しましたので今回はそのイベントと最近のBJAについてお話しさせて頂きたいと思います。

ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです。

JICA Volunteer Day 2024

3月16日にJICA Bhutanが主催したJICA Volunteer Dayが首都ティンプーにて開催されました。このイベントはブータンで活躍しているJICAのボランティアが自分の活動の紹介やJICA Bhutanボランティア等を多くの人に知ってもらおうということで今年が初の開催になりました。

このイベントで私たちBhutan Judo Associationも柔道ブースとして参加させていただきました。

私たちはブータンでの柔道の普及活動とこのイベントによって更なるブータンでの柔道人口増加を目的として参加させていただきました。

このイベントでは私たちは、4つのブースを用意しました。

1つ目は、シニア柔道メンバーで作成したココアクッキーの販売、2つ目、柔道の実際の大会映像のテレビ上映、3つ目、柔道衣の体験と柔道の基本運動体験、4つ目、柔道選手になれる顔はめパネルの設置を用意しました。

1つ目のクッキーですが、イベントの直前にシニアの選手数人で小麦粉で1からクッキーを作成、パッキングをして販売しました。実際に自分たちが一から作成していたクッキーがきちんと形になって販売され多くの方々の手に渡っている様子には、みんな嬉しそうにしていました。

2つ目の柔道の大会映像のテレビ上映ですが、ブータンでは実際に柔道というものを見たことがある人々はそんな多くありません。また、ブータンでは柔道はメジャーではなく、空手やテコンドーがメジャーになっています。そんな中で柔道というものを少しでも知ってもらえたらと思い、柔道の国際大会の動画をテレビで上映していました。

3つ目の柔道衣の着付け体験と柔道の基本運動の体験ですが、これも上記と同じでこれまでに柔道というものを体験したことがない人たちに少しでも知ってほしいということで行いました。

4つ目の柔道選手になれる顔はめパネルの設置ですが、こちらももっと柔道を身近に感じてほしい、私たちのブースの横に顔はめパネルを設置して写真撮影ができるようにしました。実際に多くの参加者の方々が顔はめパネルに興味を持ってくれて写真撮影をしていました。


柔道ブースに顔出してくれた初心者クラスの柔道メンバー


柔道衣の着付け体験の様子

最近のBhutan Judo Association

最近のBhutan Judo Associationですが、上記に記載したJICA Volunteer Dayも終わり、3月の初旬に今年の年間についてのミーティングをスタッフ、コーチ陣、ナショナルアスリートで行いました。その中で、4月20日から香港にて開催されますAsian Judo Championshipsに私たちブータン柔道協会の選手たちが出場することが決定しました。この大会では、-66kg 級Kinley Tshering, -81kg級Tandin Wangchukの2名が本協会から出場いたします。

香港で行われるAsian Judo Championshipsへの出場に向けて、現在強化トレーニング、練習が行われています。連日選手たちは、ハードなトレーニングや稽古を行い、次戦での勝利を目標にトレーニング、稽古に励んでいます。

今回の大会でも日本を含むアジアの強豪国の出場が予定されていますが、一戦でも多く勝ち上がり、上位入賞できるよう残りの期間選手と一丸になって準備して行きたいと思います。

応援よろしくお願いいたします。

また、最近では柔道に興味を持ってくれたブータンの子供達が増えてきて、当協会の初心者クラスは日に日に人数が増えてきて活気に溢れてきています。今後も、少しずつでも多くの人々に「柔道」を知っていただいて、さらにブータンでの柔道選手の増加につながっていけばいいと思います。

大会出場に向け体が仕上がってきています。

ウエイトトレーニング、スクワットの様子


ブータンでの生活延長!!!

すみません。このことについては、私の個人的なことにはなってしまいます。

今回の一番初めの挨拶で少し記載させていただきましたが、この4月で私がブータンに赴任して丸2年になります。本来では、JICA海外協力隊員の任期は2年になります。しかし、今年の2月末に正式にブータン政府、JICA Bhutanとの話し合いを経てJICA海外協力隊として約一年の延長が確定しました。私は、2022年4月に新型コロナウイルスが世界的に流行中の中、ブータンでも2ヶ月のロックダウンがあった後すぐにブータンに赴任しました。その世界的なパンデミックの中、多くのJICA Bhutanスタッフの皆さん、ボランティアコーディネータの方々の多大なるご協力をいただいて、今月2年間の任期を迎えることができました。

この2年間はどうだったか?と聞かれたら正直楽しいことよりもしんどいことの方がもちろん多かったですし、ブータンが嫌いになることも少なくありませんでした。また、これでよかったのか?もっといい方法がなかったのか?と自問自答をして悩んでいる毎日の生活ですが、そんな中でも一生懸命柔道に取り組んでいる選手たちを見れば、そのしんどいこともすぐ吹き飛んでいった2年間でした。また、この2年間での経験は他にはとても変えられないかけがえのないものでした。延長が確定した現在、次の任期は2025年3月20日までになります。きっとこの残りの任期も悩みが絶えない毎日の生活が続くとは思いますが、この残りの時間は更にブータン柔道が発展できるように、様々な視点から考えて彼らに何が必要なのか?どうすればより良くなるかを考えてブータン柔道協会のメンバー皆で一丸となって活動して行きたいと思います。

なので、引き続き私のブータンでの活動を皆さんに見ていただいて、応援していただけると幸いです。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

Other Shot of BJA

今回も少量ですが、ブータン柔道協会の最近のOther Shotを載せさせていただきたいと思います。

顔はめパネルの前で話してる先生と選手

柔道衣体験中の様子

ブータン柔道協会ブースの様子

妊婦服体験をする選手

会長と私の打ち合わせの様子

デッドリフト180kgに挑戦する選手のウエイト

さいごに

今回は3月16日にブータンで開催されました、JICA Volunteer Dayについてお話をさせていただきました。

このイベントでは、今後のブータンでの柔道人口の増加を目標にした柔道普及活動を行いました。実際にイベントでは、多くの子どもたちが私たちのブースに訪れてくれて柔道衣を身に纏い、柔道に触れてくれました。また、このイベントを通じて参加してくれたコーチたちも他のブースに参加して妊婦体験スーツに挑戦したり、離乳食の試食コーナーに参加したりとイベントを楽しんでいる様子を見ることができて私もとても嬉しくなりました。

また、今月20日から香港にて開催されますAsian Judo Championships出場についてもお話しさせていただきました。

この大会では、-66kg級Kinley Tsheringと-81kg級Tandin Wangchukの2名がブータン柔道協会から出場します。

大会出場に向け、現在強化トレーニンングと稽古を行っています。応援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

また、私のブータン生活の約一年の延長についてもお話しさせていただきました。今年の2月末に私の約一年の延長がブータン政府とJICA Bhutanとの間で決まりました。

延長をさせていただいたことに満足することなく、常に多くの人への感謝の気持ちを忘れずに、今後も地道に正直にブータン柔道にとって何が自分にできるのか?何が彼らにとってベストなのか?を考えながら残りの時間を過ごして行きたいと思います。

もちろん柔道コーチとしての生活はもちろんですが、しっかり私生活も充実させ、大いに楽しむブータン生活を送っていこうと思います。

また、このカディンチェ柔道日記も今回で10回目を迎えることができました。

この活動報告の場をJUDOsさんからいただいて、日々とても有意義に時間を過ごすことができていますし、このような機会を得ることができて私にとっても非常に嬉しく思います。今後もこの活動報告を通じて今後も多くの方々にブータン柔道、ブータンについて知っていただけたら私も嬉しく思います。

引き続きブータン柔道、私の活動の様子を見守っていただけたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

次回について

次回は上記に記載のように4月20日から香港にて開催のAsian Judo Championshipsに本協会の2名が出場しますので、その大会の様子や大会へ向けた準備の様子をお話しさせていただけたらと思います。

アジア柔道選手権ということで世界のトップクラスの選手も出場する中で、私たちのベストを尽くし一戦でも多く勝ち上がり、上位入賞できるようにチーム一丸となって戦ってきますので

応援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

次回の投稿も楽しみして待っていただけたら嬉しいです。

少しでもこの記事を見てブータン柔道について興味を持っていただいたり、応援してくださったりすると嬉しいです。

何かブータン柔道などについてご質問等がございましたら下記の私のインスタグラムへご連絡ください。

今回も最後までご覧いただきいただきありがとうございます。

Kadrin Chhe la(現地語ゾンカ)ありがとうございました。
Lok jae ge la(現地語ゾンカ)また会いましょう☺️

各種SNS
☆Bhutan Judo Association official Facebook
https://www.facebook.com/BhutanJudoAssociation?mibextid=LQQJ4d

☆福井勇貴 活動アップロード Instagram
@jocv_fukui_yuki
https://instagram.com/jocv_fukui_yuki?igshid=MjEwN2IyYWYwYw==