インドネシア・スラウェシ島へ柔道衣を届けていただきました!

JUDOs では、海外へ渡航される方のお力をお借りして柔道衣を手荷物で現地へ運ぶ「柔道衣運搬スペシャル・プロジェクト」を展開中しております。

第20回目となる今回は、東南アジアのインドネシア・スラウェシ島に届けていただきました。今回、運搬してくださったのは、小川郷太郎本法人理事の東京大学柔道部の後輩の田村泰地さんです。

田村さんは、現在、島根大学医学部に所属しており、2023年9月にインドネシアのスラウェシ島マカッサルにあるインドネシアムスリム大学へ交換留学生として留学されました。その際に、柔道衣3着を手荷物で運搬してくださいました。


田村さんにお送りした柔道衣。子どもたち用に小さめのサイズを用意しました。


柔道衣をマカッサルの柔道クラブを立ち上げたメンバーの一人、Harry wira 先生お渡しする田村さん(右)

田村さんからの報告です。


インドネシア(マカッサル)での柔道を通じた国際交流

島根大学医学部柔道部3年 田村 泰地

 私は現在、島根大学医学部の3年生で島根大学医学部柔道部に所属しています。3年時には約1カ月の間、各学生が希望した研究室に配属される期間があります。私が希望した研究室は、私を含む学生4名をインドネシアのスラウェシ島・マカッサルにあるインドネシアムスリム大学への交換留学生として選出し、送り出してくれました。留学期間中はホームステイをしながら、病院等の医療施設を見学したり、地方に出張して行う健康診断に同行するなど、インドネシアの医療について多く学ばせていただきました。

  また、インドネシアの医療従事者の方や医学生と多く交流する機会があり、彼らのホスピタリティの高さに感銘を受けたり、医学を英語でもしっかり学ぶ姿勢に刺激をもらったりもしました。このように医学生として充実した留学生活を送ることができましたが、今回の留学では現地で柔道を通じた交流が出来たことでより充実したものとなりました。

 ここで、少し私の自己紹介をさせていただくと、高校卒業後、東京大学に入学し、東京大学柔道部に所属していました。その後、社会人経験を経て、医師になるべく島根大学に入学し、医学の勉強をする傍ら、島根大学医学部柔道部に所属し、柔道の練習を続けています。

 今回、せっかく海外に留学するのであれば、現地で柔道をしてみたいと考え、東京大学柔道部の先輩であり、元外交官である小川郷太郎先輩にご相談したところ、講道館の担当者の方経由で、ジャカルタで柔道の指導をされている安齋俊哉先生をご紹介いただき、さらに、安齋先生にマカッサルの柔道教室の担当者の方をご紹介いただくことで、現地で柔道をすることができました。改めて、柔道を通じた人の輪はどこまでも繋がっていくことを実感しました。

 今回の留学には同じく島根大学医学部柔道部の篠田航平君も参加していたため、彼と二人で練習にお邪魔しました。我々が道場に入るやいなや大歓迎をしていただき感動しました。今回の留学期間中に2度練習に参加させていただき、一度目は立ち技の日で、二度目は寝技の日でした。両日とも50名程度は練習に参加しており、皆楽しそうに、活気のある練習が行われていました。練習中は、立ち技・寝技問わず、どの選手も積極的にあたりに来てくださり、歓迎していただいているのだと感じました。私が知らなかった補強運動のやり方を教えてもらったり、私からは東大柔道部時代に教わったものを中心に寝技の技術をいくつかお伝えしました。海外で柔道の練習をするのは、フランス、ニュージーランドに続き3カ国目でしたが、今回も例にたがわず、柔道の練習を一緒にすれば国の壁、言語の壁を一気に飛び越えて深く交流ができ、かけがえのない仲間が出来ることを実感しました。これは、留学期間中の自由時間を普通に過ごすだけでは絶対に経験できないことで、私が柔道をこれまで続けてきて良かったなと思う瞬間の一つとなっています。実際、柔道の練習時間以外でも、昼食にご招待していただいたり、カフェで色々なことを話すなど様々な交流ができました。

 また、今回、柔道場にお邪魔するにあたり、認定NPO法人JUDOs様よりお預かりしたリサイクル柔道衣をお届けしてきました。柔道衣でない衣類で練習に参加している選手たちも多いこともあり、大変喜んでいただきました。今後もこのような機会があれば、微力ながら柔道衣の運搬のお手伝いをさせていただければと思いました。柔道は世界中の方々と交流する強力なコミュニケーションツールでもあると改めて感じ、そんな柔道にこれからも関わっていければと思っています。

 最後になりますが、今回我々が、マカッサルで柔道をすることが出来たのは関係者の皆様の多大なるご協力があったためであると理解しています。この場を借りて、御礼申し上げます。


マカッサルの柔道交流が充実ぶりが伝わってきます。田村さん、このたびはありがとうございました!

本法人では引き続きこのプロジェクトにご協力いただける方を募集しています。

これから海外へ渡航予定のある方でご協力いただける方がいらっしゃいましたらぜひJUDOs事務局までご連絡ください。

詳しくはこちら