ウクライナ柔道チームの感謝・お別れ会

2023年10月6日、講道館(東京都文京区)ビル内第2教室にて来日していたウクライナ柔道チームの感謝・お別れ会が開催されました。

9月18日から10月7日の期間、全日本柔道連盟が受け入れ主管元となりウクライナ柔道チームを受け入れました。本法人は、全日本柔道連盟からの依頼を受け、9月24日~10月1日までの受け入れを担当しました。

今回のウクライナチームの来日は、ウクライナオリンピック委員会やウクライナ柔道連盟、Future for Childrenという慈善団体からの要請により実現しました。Future for Childrenは、ロシア侵攻後、青少年がスポーツをする機会が奪われることがないよう「Olympic Dreams」を立ち上げるなど、今回の日本遠征に大きな役割を果たしました。


駐日ウクライナ大使館、コルスンスキー・ セルギー特命全権大使より今回の招へいに対するお礼がありました。


感謝の会は、ウクライナの民族衣装を着た選手たちによるファッションショーでスタートしました。


スタース選手から挨拶がありました

「小さいころから夢がありました。ヨーロッパチャンピオン、世界チャンピオン、オリンピックチヤンピオンになることです。今になって感じているのは、柔道は人生ということです。この機会をかりて、全日本柔道連盟、JUDOs、ウクライナ大使館、Future for Childrenのアナトリーさんに感謝申し上げます。柔道発祥の地で練習させていただいたこと、ありがたく思います。」

アンナ選手

「私にとっては、このような国際的な場所でウクライナを代表できることをとても光栄に思います。ウクライナでは現在練習することは難しいです。毎日、シェルターで命を守らなければなりませんし、命があっても、食料不足、停電などの困難があります。病気になったり、恐怖によって心が痛んだりします。けれど、どんな問題があっても柔道は続けたいです。諦めたくないです。
日本に来ることは柔道家にとっての夢です。私たちの夢をかなえてくれて、日本で練習の機会をくれてありがとうございます。全日本柔道連盟、JUDOs、ウクライナ大使館の皆さま、Future for Childrenのアナトリーさん私たちに力をくださってありがとうございます」


講道館の上村館長へウクライナ柔道連盟、ウクライナオリンピック委員会、オリンピックドリーム、イルピン市から感謝状


東海大学付属静岡翔洋高等学校・中等部柔道部の平井亮輔監督へ

本法人からは、井上康生理事長から動画メッセージを送りました。


井上理事長のメッセージの後、感謝状をいただきました!

 
全日本柔道連盟の中里壮也副会長兼専務理事からは、ウクライナ柔道チームに柔道衣90着、日本ジャージ90着を寄贈しました。

最後に、プロジェクトの発案者である慈善家のアナトリー・ボイコ氏から、
「ウクライナの
選手が直面している困難に対して、無関心でない方々が多くいることに感謝します。ロシア侵攻後に、子どもたちのスポーツの機会を失わせないよう、2022年の春にオリンピック・ドリームズ・プロジェクトを立ち上げました。そして、2年後には日本に来るとは想像もしていませんでした。私たちの選手たちが安全な環境でトレーニングできるだけでなく、将来の勝利に向けて貴重な経験を積む機会を得られたことを嬉しく思います」とメッセージがありました。


静岡での滞在をサポートしたサポート学生の古川さん、本原さんも参加。久しぶりの再会に大盛り上がり。