謝辞 ネパールの子どもたちとともに 古屋祐輔さん

今回のネパール派遣のきっかけを作ってくださった古屋祐輔さんには、現地でも大変お世話になりました。(関連記事はこちら

 須貝先生と私(事務局長鈴木)の訪問先の道場の選定と調整から、NECOS少年少女大会の運営、そして我々のアテンドまで。今回の事業は古屋さんなくしてはなし得ませんでした。改めて心からの感謝を申しあげます。


古屋さんにはカトマンズのトリブバン国際空港到着から出国までずっとアテンドしてくださいました。@カトマンズ空港職員で東海大学卒業のサンジーブさん

 10日間の滞在で最も印象に残ったのは古屋さんが常に「ネパールの子どもたち」のことを考えていたことでした。12年前にネパールを初めて訪れ、4年前からカトマンズで暮らし始めたという古屋さんは、当地で活動する中、柔道によってネパールの子どもたちが変わっていくことを目の当たりにし、そこから柔道に興味を持ち、柔道の持つ可能性と魅力を知ったそうです。柔道によって子どもたちにスポーツで思いきり身体を動かす楽しさを味わってほしい、柔道を通じて礼節や規律などを学ぶ機会を持ってほしい。古屋さんと毎日一緒に過ごすなかでその気持ちが強く伝わってきました。


ネパール滞在中の通訳は古屋さんが行ってくださいました。話しかけられると常に笑顔で対応。

カトマンズで3年ぶりに開催されたNECOS少年少女柔道大会でも、開催準備の初期段階から携わられていましたが、大会運営に慣れていないネパールの人たちとの準備は本当に大変だったと思います。ギリギリまで確定決しなかったスケジュール調整だけでも、どれだけ気を揉んだことか。それでも裏方に徹し、ご自身が関わられたことで試合運営が滞りなく行われて大会が大成功となったことなど、まったく口にされませんでした。そこに、古屋さんという人間の強さを感じ、同年代の自分としては尊敬の念を持ちました。

 
エベレスト柔道とのミーティング


ネパール写真家・ビデオグラファー・ライターとして活躍する古屋さんは、我々のアテンドのかたわら記録撮影も行ってくださいました

どこに行っても現地の方から「ユウスケ」と呼ばれているのを見て、古屋さんが現地の方々に頼られ、必要とされているかがよくわかりました。ネパール柔道連盟の方から毎日、ひっきりなしに電話がかかってきていたことひとつ取っても、そのことがよくわかりました。

このようにめまぐるしい毎日が続きましたが、我々のネパール滞在が少しでも楽しいものになるよう、ご配慮いただき、空き時間にカトマンズ観光にご案内いただきました。

 
世界遺産チベット仏教の巨大仏塔(ストゥーパ)のボダナートを見学

今後は、JUDOsとしましても、ネパールと日本との懸け橋を広く強くしていきたいと考えています。ネパールの子どもたちが日本に来て柔道ができるよう、これからも一緒に活動していきましょう!

またネパールに行きたいです! 本当にありがとうございました。

NPO法人JUDOs事務局長 鈴木利一