国際柔道連盟Websiteで紹介されました「Kosei Inoue: the Ultimate JUDOs champion」

2022年12月4日、IJFの公式ホームページにJUDOsの活動が取り上げられました。

Kosei Inoue: the Ultimate JUDOs champion:原文はこちら


井上康生:究極のJUDOsチャンピオン(仮和訳)

Nicolas Messner

井上康生を知らない人がいるだろうか。世界選手権3連覇(1999年バーミンガム、2001年ミュンヘン、2003年大阪)、オリンピック金メダル(2000年シドニー)、それに、彼の伝説的な内股を知らない人がいるだろうか?

昨年の東京オリンピックまで、彼が全日本チームの成功の中枢を担っていたことを、知らない人がいるだろうか。井上康生は柔道界のレジェンドであり、史上最高の柔道家の一人であり、日本だけでなく国境を越えた真のスターであるが、彼はそれだけではない。

彼はまた、大きな心を持った人物であり、自らが率いる組織で今日も活躍し、柔道がスポーツという枠を超えることを目標としている。私たちは東京グランドスラムの会場で彼に会った。彼が語ったことは人間の本質に希望を与えるものだった。


井上康生と若い柔道ファン2名、GS東京で

NPO法人JUDOsは、日本を拠点としながらも、世界各地で活動する非営利団体である。

井上康生さんの第一声は明快だ。「私は選手の頃から、柔道着を携えて世界各地の都市や地域を訪れ、多くの人々と交流してきました。そのなかでいつも感じてきたのは、柔道をはじめとするスポーツは、国や人種、宗教、政治、文化の違いを超え、多様性を認めあう社会の実現に貢献ができるものだと考えています」

彼は私たちの会話の中で「柔道や自分のキャリアについて考えるとき、社会の中での自分の役割や、スポーツが教えてくれた価値観を社会と調和させるために、何を提供できるかということも考えます。柔道は人々に多くの価値を提供することができ、私たちの行動を通して、より良い社会を作ることができると信じています」

彼は私たちの会話の中で「柔道や自分のキャリアについて考えるとき、社会の中での自分の役割や、スポーツが教えてくれた価値観を社会と調和させるために、何を提供できるかということも考えます。柔道は人々に多くの価値を提供することができ、私たちの行動を通して、より良い社会を作ることができると信じています。 


井上康生とサブリナ・フィルツモザー

5月にエベレスト登頂(フォーエバー・エベレスト・ミッション)を果たし、ネパール、ブータンでの活動をJUDOsが積極的に支援しているサブリナ・フィルツモーザーさんにも東京で再会し、「サブリナの成し遂げたことに心の底から感動しています。彼女の活動を見たとき、私はすぐにリアクションをとりました。JUDOsは、彼女を支援することをうれしく思っていますし、これからも支援し続けます。エベレストの頂上までとはいかないかもしれませんが、私もサブリナの足跡を追ってネパールを訪れようと思っています。私たちは、社会をより良くすることを共通にした思いを持っています。

試合やトーナメントでは、選手同士は戦いますが、それは試合の間だけの話です。私たちは大きな柔道ファミリーなのです」

JUDOsは最近、ウクライナの難民支援にも取り組んでいる。「何かをするたびに『なぜ』と考えます。子どもの頃から先生に『嘉納治五郎が考案した柔道の究極の目的は人を助けることだ』と言われ続けてきました。ウクライナやどの戦争の現場で起きていることは、悲劇です。人々は心を痛めつけられています。私の唯一の希望は、何かできること、たとえ小さなことであっても、人生を変えることができると考えています。


タンザニアに送られた柔道用具

競技としての柔道は、柔道の構成要素のひとつに過ぎません。それを使ってできることがたくさんあり、それがJUDOsと共にやっていることなのです。

サブリナのヒマラヤでの活動、IJFの「Judo for Peace(平和のための柔道)プログラム、そしてJUDOsの活動の間には、多くの共通点がある。「私たちはみな同じ方向に向かって活動していると考え、将来、私たちの間にもっと橋渡しができるようになると願っていますし、信じています。最終的には、私たちの援助やサポートを必要としている人たちのためになるのです」

JUDOsは、柔道を通じて国際理解と交流を深め、青少年の健全な育成を図ることを主な目的としています。そのために、柔道衣や畳の寄贈、海外へのコーチ派遣、日本での外国人柔道家の受け入れなどを行っています。また、大会や青少年育成の支援、柔道に関するセミナーや会議も開催している。


JUDOsによる寄付

井上康生のような偉大なチャンピオンが柔道の理念と向き合ったとき、それを効果的かつ現実的にする。そこには小さなプロジェクトも小さな助けもなく、「自他共栄」のモットーを受け入れ実現する柔道ファミリーの力だけがある。井上康生はそれをよく理解していたからこそ、究極の王者になれたのではないか。

Thank you Mr Inoue