ラオス🇱🇦より【サバイディー柔道物語!No.13】

※第23回「2026演武会」の柔道選手たちの集合写真

JUDOsでは、海外で柔道指導者として活躍されている方々の声をお届けする「海外からの柔道指導だより」を掲載しています。

東南アジアのインドシナ半島に位置するラオス人民民主共和国🇱🇦でJICA青年海外協力隊として活動をしている菊地友輝さんからの報告です。


サバイディー柔道物語!🇱🇦No.13

JUDOsのホームページをご覧の皆さん、ສະບາຍດີ!(こんにちは!)

サバイディ柔道物語もついに第13号!

ラオスには雨季と乾季がありますが、乾季の後半であるこれから3月~4月にかけては気温がぐんぐん上がり、4月には一年で一番暑い時期を迎えます。これを書いているのはまだ2月。3月にもなっていないのに最高気温はすでに34℃…。今年2回目の「灼熱体験」なので、「あぁ、またこの季節が来るのか~」と慣れたものです(笑)。外はまるでサウナ状態ですが、ラオスのお正月「ピーマイラオ」の水かけ祭りがどれほど盛り上がるのか、今年は首都ではなくルアンパバーンという場所でピーマイ体験をする予定ですので楽しみです。・・この時期は職場にもよりますが基本的に休日になります。(ズル休みではありません笑)

2026年「演武会」開催・・

先日、在ラオス日本国大使館主催の演武会が開催され、ラオスで、武道(柔道、剣道、空手、合気道)と、各競技のデモンストレーションが行われました。このイベントは毎年実施されており、今年で第23回目を迎えました。柔道部門では、私も参加し、選手を囲んだ一人スピード投込、子どもたちとの乱取を披露し、盛大に行われました。

演武会の準備にあたり、ラオスの柔道選手と合同練習を行い、意見交換をする場面もありました。その結果、ラオスの選手たちにとっても貴重な経験となり、両国の交流が深まったことを実感しています。

柔道部門では幼児の部、中・高校生、ナショナルチーム選手の順番に音楽に合わせて盛り上げました!

最後には子どもたちと実際に乱取をして締めました! 普段の練習でもそうなんですが、子どもたちは僕と乱取りすると笑うんですよね。なんで?(笑)別に変なこと言っているつもりはないんですが…。ジュニアクラスの練習では「積極的に乱取りやろう!」と声をかけて誘うのですが、遠慮する子や、ラオス人コーチに言われて仕方なくやる子もいて。どうやら菊地は人気がないみたいです(笑)。逆に幼児クラスの子たちは「あーちゃん~(先生って意味)」と寄ってきてくれます。たぶん私に持ち上げてもらって、メリーゴーランドみたいに遊びたいからなんでしょう。柔道も遊びの延長で楽しめればいいと思うし、「前に楽しかったからまた道場に行ってみよう!」って気持ちでも十分だと思います。年代や目的に合わせてやることを変えるのがコーチの役割かなと感じています。ジュニアのみんなも、もうちょっと積極的に来てくれるといいんですけどね(笑)。

ラオスには、私がいる首都を中心に、南部のサワンナケートにも道場があります。面白いのは、その雰囲気が首都とサワンナケートで真逆といっていいくらい違うこと。まるで学校ごとに特色がある感じで、それぞれのカラーが出ていて楽しいんですよね。基本的には私は首都での活動が中心ですが、またサワンナケートにも行って、選手たちと柔道をしたいなと思っています。違う空気の中で練習すると、自分も新鮮な気持ちになれるし、子どもたちにとってもいい刺激になるんじゃないかなと感じています。

 サワンナケートの道場に、昨年のラオス国体でサワンナケート柔道クラブと撮った集合写真がでっかく飾られていて、その中に自分も写っているんです。わざわざその写真を選んでくれたことが、なんだかすごく嬉しくて。小さなことかもしれないけど、協力隊をやっていて“何かを与えるだけじゃなく、こうして形に残してもらえる”って、やってきて良かったなって思えました。もちろん見返りを求めるつもりはないけど、コーチや選手が「センセイ、アリガトウ!」「サワンナケートに来て!美味い酒があるんよ」(酒かい!笑)って言ってくれる、その信頼関係こそが自分にとってのやりがいで、まさに協力隊の醍醐味なんだなって感じます。

 

 久しぶりの地元の風がラオスに・・

先日、私の地元・宮城県から「協力隊を支援する会」の方々がラオスに来てくださり、なんと約2年ぶりに再会することができました。ラオスに赴任する前に食事をご一緒して以来だったので、本当に懐かしい気持ちになりました。

今回は、ラオス派遣メンバーに宮城県出身が2人いるということで「会いに来たんだよ」とのこと(笑)。スタディツアーの一環でラオス文化を知ることや、愛子さまが訪問された国や、そこにある武道センターを見たいという目的もあったそうです(愛子さま訪問についてはNO.11をご覧ください)。

久しぶりに地元の方々とお会いして、方言を耳にした瞬間に「あぁ、やっぱり地元だな」と心が和みました。ラオスでの生活にすっかり馴染んでいる私ですが、こうして地元の風を感じられる時間はやっぱり特別ですね。

武道センターでは、日本の支援で建てられた経緯や現地スタッフとの活動について説明させていただきました。さらに「愛子さま訪問のときの様子、テレビで見たよ!」と声をかけていただき、励ましの言葉までいただいて、本当にありがたかったです。

ラオスでの日常に、ふと地元の風が吹き込んだような時間、改めて、自分の活動が地元ともつながっているんだなと感じられる、温かいひとときでした。

愛子さまが来られたことで、最近はマスコミの取材が増えて、私自身とてもいい経験になっています(詳細はサバイディー柔道日記NO.12)。ラオス柔道やラオスという国の名前が広まっていくのを感じると、本当に嬉しいです。さらにテレビや新聞に出たことで、家族や親せき、友人から「見たよ!」と連絡が来て、ラオスにいながら活動を報告できているのもありがたいことだなと思います。少しでもラオスに興味を持ってもらえるのが何よりの喜びです。これからもこの流れを大切にして、ラオス柔道の魅力をもっと伝えていきたいと思います。

 

 ラオス2年目にして犬に噛まれた!?

 柔道とは話がずれてしまいますが、ラオス生活2年目にして犬に噛まれました。自転車で走っていたら、稀に吠えながら並走してくる犬がいて「まあいつものやつか」と油断していたら足首をガブリ。痛かったので声を出したら犬も「ごめん」みたいな顔して去っていきました。(なら最初から噛むなよ!笑)首都ラオスの犬は大人しい子も多いですが、吠えたりついてきたりする犬もいます。怖いのは狂犬病です。東南アジアでは野良犬が多く、ワクチンを打っている犬は少ないので注意が必要です。もし噛まれてワクチン未接種なら、間隔を空けて5回の注射が必要になるんです。私はそこまで血も出ていませんでしたし、幸い長ズボン越しでしたので、少し赤くなっただけでしたが念のため接種しました。派遣前に訓練所で3回接種していたので注射は2回で済みました。

噛んだ本犬です(笑)。皆さん気を付けましょう。

 

 JICA海外協力隊の任期延長が決まりました

本来なら今年の5月で協力隊の任期満了を迎える予定だったのですが…ラオス柔道連盟から強い要望をいただいたことに加え、自分自身も「まだラオスで指導を続けたい」という思いが重なり、このたび11月まで任期を延長することになりました。

もちろん、後任がまだ決まっていないという事情もあると思いますが、せっかく延長になる以上は、ラオス柔道界が求めるものに応えたい。そして、これまで以上に選手たちのため、ラオス柔道界のために尽力していきたいと思っています。

 

それではまた!

ພົບກັນໃໝ່(ポップカンマイ、また会いましょう!)

ໂຊກດີ(ソークディ、幸運を)

 


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