ラオス🇱🇦より【サバイディー柔道物語!No.3】

JUDOsでは、海外で柔道指導者として活躍されている方々の声をお届けする「海外からの柔道指導だより」を掲載しています。

東南アジアのインドシナ半島に位置するラオス人民民主共和国🇱🇦でJICA青年海外協力隊として活動をしている菊地友輝さんからの報告です。めんでん柔道記(ミャンマー)の平沼さん、カディンチェ柔道日記の福井さんも参加したタイでの大会についてです。


サバイディー!!(こんにちは、こんばんは)

サバイディー柔道物語も第3弾となりました!

今回は、ラオスに赴任して初めてThailandinterchampionshipという国際大会にラオスコーチとして行ってきました!また、ズラズラと書いていきますので写真だけでも見ていただけると幸いです。(笑)

タイランドインターナショナルチャンピオンシップ

大会場所は、タイのチョンブリーという海が綺麗な町で、近くにパタヤという有名な観光地もあるところです。私は、タイに行くことも初めてで、タイ料理と海を見ることがとても楽しみにしていたことは大会が終わるまで選手たちには内緒です。(笑)

会場はタイの国立体育大学の体育館を会場に実施しました。東南アジアを中心に(オープン参加でフランスの選手も出場されていました)各国が出場し、試合が進めば進むほど活気が想像以上に盛り上がったのを覚えています。


いつもソファが気になる。イベント行事や記念事もそうですが東南アジア特有なのか。偉い人が座ります。

タイランドインターチャンピオンシップのチームラオスの結果

結果として、ラオスチームからは、男女合わせて各階級8名の選手が国際大会に出場し、-66kg級で3位、-81kg級で2位という成果を収めました。この結果は、選手たちの日頃の努力や練習の成果だと思います。国際大会に初めて挑戦する選手、久しぶりに試合に出場した選手もいました。試合中の緊張感やプレッシャーの中で自分たちの力を発揮できたことに心から感謝しています。私も落ち着いている表情でコーチボックスに入りつつも選手に緊張感が伝わらないようにしていました…。(笑)

私自身の今回の目的は、東南アジア地域における柔道競技レベルの差を見分けることだと思って臨みました。各選手の試合前中後の雰囲気や試合流れをどのような方法で実践しているか見定めを目的にしていました。私は、まだまだ東南アジア地域しかり、ラオスの選手たちの力量がどの程度か分かりませんので確かめる必要性があると感じていましたし、練習では伝わらない精神的な一面も知りたいと思っていました。結果として、メダルを獲得できたラオス国内の選手もいましたが、アジア地域で比べてみると上位で戦える程のレベルの差が大きいなと率直に感じました。しかし、差があるということは改善ができる余地もあるということ。選手たちの今後の課題を1つずつクリアしていきたいと考えています。そして、試合で結果を残すことが出来るきっかけ作りをすることが監督やコーチの課題でもあると思います。

今回の試合を元に選手たちの伸びしろがたくさんあると確認することができました。何より、選手たちと一緒に試合経験をすることでお互いの信頼度も高め合うことが可能性として不可欠かなと思います。

余談ですが

タイまでの経路が衝撃だったのでお話をさせていただきます。まず、ラオスからタイに行く鉄道は1つだけ。出発は夜行電車の1択、乗り換えがラオスからタイの国境沿いで1回、乗り換えする電車を30~40分待ってから乗車、それから約10時間掛かります。タイのバンコク着は朝の5時半頃だったと思います。電車にはクラスがあると存じていますよね?シートもあれば寝台列車も乗車することは可です。さすがに我々ラオスチームは寝台列車でしたが、エアコンが激しく、ジャケットや何か羽織るものがないと寝られません。(笑)同僚から寒いからねと聞いてはいましたが薄い長袖をチョイス。寒かったです。(帰りの電車のため奮発して日本の秋に着るようなジャケットを購入しました。)もし、皆さんも乗車する機会があれば上着を持って乗りましょう。ブランケットも有りですね。元々布団?毛布?は1枚付いていますが薄い。お腹冷えるか、風邪引きます。

ラオスチーム寝台列車の中の様子:体感温度18~20度前後で設定温度がおかしい。また、朝5時には業務員さん達が寝台ベットを片付けにバタバタと音がなり起こされます。(笑)ご飯が食べられる車両もあれば、飲食ができるサービスもあります。

終わりに

これからも、さらなる成長を目指して選手たちと一緒に精進していきたいと思います。次回の大会では、もっと多くのメダルを獲得できるよう「チームラオス」、ラオス柔道を世界に広げられるように尽力させていただきます。また、応援してくださった皆さんとラオス柔道の関係者の方々感謝しつつ、これからも次のステップに向けて、日々の練習を大切にしていきます。


大会後に「チームラオス」でご飯会の様子:ラオスは内陸で海がないので、海があるタイの海鮮料理が嬉しい!たくさん飲み食いしたので、次の日は顔がパッツパツで幸せでした。(笑)