ブータン🇧🇹より【カディンチェ柔道日記!No.6】

JUDOsでは、海外で柔道指導者として活躍されている方々の声をお届けする「海外からの柔道指導だより」を掲載しています。

南アジアのブータン王国でJICA青年海外協力隊として活動をしている福井勇貴さんからの活動報告です!


カディンチェ柔道日記🇧🇹🥋

作成日:2023/12/06
作成者:福井 勇貴

 ※Kadrin Chhe la(現地語 ゾンカ)ありがとう
ブータン柔道はこれまで多くの方々のご協力、支援があってここまで来ました。そんな感謝の気持ちからタイトルコールはカディンチェとさせていただきました。

皆様、お世話になっております。JICA海外協力隊としてブータンナショナルコーチをしています。福井 勇貴(ふくい ゆうき)です。

日本では、先日までグランドスラム東京が行われていて大きな盛り上がりを見せていましたね。私も、時間を許す限りライブ配信を見て研究していました。特に、阿部兄弟の圧倒的な優勝、60kg級のパリ五輪をかけた決勝の日本人対決にはものすごく心を踊らされました。

また、会場ではJUDOsさんのブースがあったそうで、私の活動も紹介してくださっていたのをお見受けしました。JUDOsさんのストーリーズの投稿を見ながら、密かに会場で配っていらっしゃったステッカーいいなー、欲しいな〜と投稿を見ていました☺️

さて今回のテーマは前回の最後にお伝えしたように、11月23日から香港で行われたAsian Open Hong Kong 2023に出場しましたので、そちらの様子と最近のブータン柔道協会についてお話しさせていただきたいと思います。

ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです。


ブータン柔道チーム 香港へ発つ

11月24日から香港で開催されたAsian Open Hongkong 2023に当協会から2名の選手が出場しました。ブータンから香港まではトランジットを含めておおよそ19時間程度です。

私たちは23日の朝10:35分発のパロ(ブータン)からバンコク(タイ)行きのフライトに乗り、まずバンコクを目指して出発しました。

パロ―バンコクの飛行機おおよそ毎日1から2本運行しておりその半分程度は直行便ではなく1stopする飛行機になります。実際に私たちが利用した今回の飛行機も直行便ではなく行き帰りはコルカタ(インド)へ一度止まる飛行機でした。パロ―コルカタを通り無事バンコクに到着し、次のバンコクから香港へのフライトまで約9時間のトランジットがあったので空港で一休みをして24日午前2:00発のバンコク-香港の飛行機に乗り無事に24日大会前日午前6:00に香港へ到着しました。

Asian Judo Open Hong Kong 2023

上記に記載の通り今回の国際大会では、ブータン柔道協会から2名の選手が出場しました。66kg級からKinley Tshering, 73kg級からTandin Wangchukが出場しました。大会結果はいずれも韓国の選手相手に一回戦敗退しました。どちらの韓国の選手も積極的な攻撃と鍛え抜かれたフィジカルというのが大きく感じた私の所感です。

今回の大会では、ベスト4以上の入賞を掲げて挑んだ大会でしたが、その目標には足りず一回戦敗退という結果に終わってしましました。この大会では、彼らのこれまでの積み上げてきたトレーニング、稽古の成果、成長を見ることができただけに私としてはとても悔しさが残る試合になりました。

しかし、今回の大会では敗退という結果以上に大きな収穫をチーム全体で得ることができたと思います。これまでの大会では出なかった彼らの課題点を見つけることができたことです。また、協会が抱える大会マネジメントの課題点も同時に見つけることができました。

この見つけることができた課題点を今後ブータンでの活動で修正をしていき、次の大会では、出場選手全員がベスト4以上を目標に協会メンバー、コーチ、選手一丸になって精進していきたいと思います。

また、来年はパリ五輪が予定されていたり、今後さらに国際大会への出場を予定しているので、この冬の稽古やトレーニングを大事に成長の架け橋にできるようにしていきたいです。

今月の4日からWinter Judo Camp2023がスタートし二月中旬まで続くので、この冬の時期を大事に柔道の技術、筋力、精神面の強さを磨いていきたいと思います。


大会会場でのアップの様子


73kg級Tandinの試合の様子

Bhutan Winter judo Camp 2023

今回の大会のテーマとは少し外れますが、上記に記載の通り香港の大会を終えて一週間のOffがあり、12月4日からBhutan Winter judo Camp 2023が始まりました。

このJudo Campというのは日本の合宿のイメージとは少し違い、学校が冬休みになった子供達が午前中から柔道場に集まってみんなでトレーニングをして、学校の食堂を利用してみんなでランチを取って午後からまたみんなで柔道の練習をするというイベントです。

このイベントの趣旨として、まず選手個人の技術、能力の向上、課題の克服、成長、柔道というコミュニティ、仲間たちとの共闘、切磋琢磨を趣旨として年に2回長期休みの時期に行っています。

このJudo Campの終わりには国内大会と昇級試験も組み込まれています。

選手たちはキャンプの終わりに控えている国内大会での優勝を目標に頑張っています。

今回のCampのテーマは「Challenge and Go to The Next step」です。

このテーマの由来は、ここまで多くの選手たちはたくさんの技術等を学んできました。その学んできたことを利用してどんなことにも挑戦するということと最近の選手たちの稽古の様子を見ていて、彼らは次のステージに立てると日々感じることが多々あります。そんな背景から次のステップに行こうという意味を込めて「Go to the Next Step」にしました。

Winter Judo Campが終わる二月中旬ごろに選手たちが頑張ってこれてよかった、また頑張ろうと思えるように私たちコーチ陣も力を合わせて指導していきたいと思います。


坂トレーニングをしてクタクタになってる様子(Summer Camp)


みんなでランチを取り分けている様子。シニアの選手たちがジュニアの選手たちに配っています😊

Japan Times interview in October

こちらも同様、香港の大会のテーマと少し外れますが、10月の末にJapan Timesの記者の方がブータンに来られました。その際にJICAの隊員を代表してインタビューの機会をいただきました。そのインタビューではブータンに来て一年半で感じたことやブータンでの私の活動や生活などを英語でお話しさせていただきました。

ありがたいことに、この一年半に多くのインタビューや取材を英語でいただける機会をもらうことができて、活動の様子や生活について自分の伝えたいことを英語で話すことができるようになりました。世界的にも有名なJapan Timesの取材の機会を得ることができてものすごく嬉しい気持ちと有難い気持ちでいっぱいです。

実際に先日Japan Timesのオンライン新聞と紙面に掲載していただいたそうなので、以下に添付させていただきたいと思います。

多くの方々に読んでいただいて、ブータン柔道、ブータンについて知っていただけるきっかけになれば私は嬉しいです。

オンライン記事はこちら
‘The people of Bhutan think differently, and that has changed me’
https://www.japantimes.co.jp/life/2023/12/02/lifestyle/bhutan-judo-coach/

さいごに

今回は11月23日から香港で行われた国際大会に出場した様子、大会結果、最近のブータン柔道協会についてお話しさせていただきました。

まず、香港の国際大会ですが、このように年間多くの国際大会に出場、引率できることは決して当たり前なことではないと思います。しかし、世界的Covid -19の影響を受けてからブータン情勢に関しても大きく変わりました。実際、今年国際大会にこんなにも出場できるようになったのもこれまで多くの日本人コーチの先生方、協力、支援してくださっていた多くの方々、会長をはじめとする協会を長くから支えている人々の頑張りがあっての今年の国際大会出場です。私のコーチとしての仕事として、今後もこの国際大会に出場できることが当たり前ではなく、限られたありがたい機会であり、これまで多くのサポートをしてくださっている人々への感謝の気持ちをもって私たちは戦う必要があると思います。その気持ちという面のリマインドをこれからも怠らず選手たちに伝え続けたいと思います。

そして、次の大会ではベスト4以上の成績を出場選手が獲得できるように共に精進していきたいと思います。

そして、最近のブータン柔道協会というところで触れました、Winter judo Campですが、選手一人一人の技術、能力の向上、課題の克服を胸に今回のCampのテーマの「Challenge and Go to the Next Step」の言葉のように、挑戦し次へのステップにかけあがれるように選手と共に頑張っていきたいと思います。

また、10月に私が受けることができたJapan Timesのインタビューですが、この機会というのも私自身当たり前でなく、誰にも貰えるものではないと思います。そんな中いただいた機会に感謝の気持ちを忘れずに、その機会をきっかけに何かブータン柔道やブータンについて多くの方々に知ってもらえるものになればいいなと思います。

この10月に1年半が過ぎてもうすぐ2年になりますが、正直今からが私の頑張りどきだと思います。

私自身、残りのブータンにいる時間を大事に感謝の気持ちを胸に挑戦と努力していきたいと思います。

引き続き応援とご指導をどうぞよろしくお願いいたします


※Japan Timesの際に撮っていただいた写真(私の目がつぶってるのはご愛嬌で🥴)

次回について

次回はWinter Judo campについてのアップデートと実際にトレーニングや稽古の様子についてお話ししていければと思います。

少しでもこの記事を見てブータン柔道について興味を持っていただいたり、応援してくださったりすると嬉しいです。

さいごまでご覧いただきいただきありがとうございます。

Kadrin Chhe la(現地語ゾンカ)ありがとうございました。

Lok jae ge la(現地語ゾンカ)また会いましょう☺️

各種SNS

☆Bhutan Judo Association official Facebook
https://www.facebook.com/BhutanJudoAssociation?mibextid=LQQJ4d

☆福井勇貴 活動アップロード Instagram
https://instagram.com/jocv_fukui_yuki?igshid=MjEwN2IyYWYwYw==


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