IOCオリンピックソリダリティ(OS)奨学生東京オリンピック出場に関する
NPO法人JUDOs 光本健次 国際担当師範コメント
このたび、IOCオリンピックソリダリティ奨学生のイアン、レニン、ダボン、アンリケ、エルビス、トイの6名の東京オリンピックの出場が決まりました。みんな、おめでとう!
国際オリンピック委員会と日本オリンピック委員会からの依頼を受け、2017年から日本での柔道修行を希望する選手たちを迎え入れ、東海大学および男女柔道部に練習環境を整えていただき、活動してまいりました。2017年から2019年3月まではNPO法人柔道教育ソリダリティー(2019年5月解散)、その後は本法人が引き継ぎ、彼らの活動を支援してきました。
彼らは、日本で柔道の技術と文化を学び、世界各国を転戦しながら競技力向上に努め、柔道選手として充実した日々を過ごしていました。
しかしご存知のように、昨年、新型コロナウイルス感染拡大により、世界がひっくり返るような事態となって全てが一変し、練習もできないような日々を経験することとなりました。
指導者としてはこのような状況下であっても、オリンピックの開催を信じて練習を続け、困難に打ち勝つ強い精神力を養っていくことが最も重要なことだと考えました。オリンピック出場のために必要な世界ランキングポイントを獲得したり、出場枠を獲得するためには、海外に出て、大会に出場し続けなければならなかったからです。
練習にあたっては、東海大男女柔道部はもちろん、濱名道場、金目中学校、横須賀学院などにご協力いただきました。それぞれ厳しい状況にありながら、選手たちを快く受け入れ、練習機会をご提供いただきました。
選手たちにとっては異国の地でのパンデミック遭遇は心細く、不安だらけだったと思います。私が想像している以上につらく、苦しい思いもしたかと思いますが、このたびのオリンピック出場は、たくさんの皆さんのお力添えのもと、彼らが試練を乗り越えた末につかんだ栄冠だと思います。
彼らへのご支援とご協力に心から感謝しております。オリンピックではそれぞれが力を出し切り、良い戦いができるよう期待しています。