横浜ビギナー親善柔道大会に参加しました!

2025年5月11日、慶應義塾大学日吉キャンパスで行われたNPO法人 judo3.0 主催の「横浜ビギナー親善柔道大会」に、広報の川戸が参加してきました。この大会は、昨年度初めて開催されたビギナー女子柔道大会を、今年から性別を問わず誰でも参加できるようにしたものです。

参加対象は「試合に出るのは怖いが、磨いてきた技術を表現したい」という想いを持つ人です。

①「試合が怖い。でもいつか試合に出てみたい」初心者
②「ケガをするのが怖いから試合に出ない」柔道修行者
③「試合っぽい経験をしたい」カムバック(柔道再開者)

「ベテランと対戦して、いい技をかけたり相手を投げることができる」という本大会の形式を望む18歳以上の方であれば、どなたでも参加できます。

私は①にも②に当てはまる!と思い、参加を申し込みました。

対戦相手は、黒帯で受が上手な先生方です。先生方は、危険な技をかけては来ません。うまく技が入ったら、投げられ(飛んで?)くださいます。

開催にあたっては、事前に運営担当の皆さんがルールについての検討が行われました。特に「試合時間2分の中で、1本制にするか2本制にするか」という点が大きな議題になりました。2本制にすれば、参加者が投げる経験をより多く積めるという意見があった一方で、「2本制では、技が十分に決まっていなくても相手が気を遣って飛んでしまうのではないか」という懸念も出されました。

参加者からも「投げる機会が多いほうがうれしいので、2本制が良い」「気を遣って飛んでもらってもうれしくないので、1本制が良い」と意見が分かれました。

そこで、実際にビギナーに試合を体験させて決めようということになり、少しでも参考になればと、私がテスターとして試合体験をすることになりました。


ビギナー大会の運営責任者の栗田愛弓さん、急遽黒帯の対戦相手役を務めてくださった東海大学柔道部(国際交流担当)の塩谷颯大さんのお二人と一緒にルールを検討

最終的には、ビギナー大会は通常の大会とは違うのだから、点数制にしようという結論になりました。

1本=100点、技あり=50点、有効=1点、合計200点以上で試合終了、というルールが採用されました。

大会当日、初めて訪れた慶應義塾大学日吉キャンパスの広さと美しさにとても驚きました。

 
日吉駅から歩いて数分、綺麗な並木道を抜けると武道館に到着です

試合場2面の冷暖房完備の道場でした。道場に入ると受の先生方がルールについて確認していました
 
開会式の選手宣誓を務めさせていただきました。「明日、明後日の筋肉痛を恐れず、正々堂々と戦うことを誓います」と最後に一言入れました

ビギナーや大人になってから柔道をはじめた人、カムバック柔道家20名が参加しました。試合は3回。カムバック柔道家の試合は、真剣勝負なのでは?というくらい迫力満点でした。試合後に話を聞くと、現役時代に対戦したことがあった人もいたそうです…。10数年越しの再戦ということでした。


横浜国大の高田先生は、赤白帯をつけて対戦相手に。赤白帯の先生と試合できるなんて!とビギナー女子は盛り上がりました

川戸が日ごろお世話になっている厚木市の柔道協会の篠塚先生が、同日に行われていた少年柔道大会の終了後、タイマーなどの大会の道具を持って駆けつけて、審判服で審判を引き受けてくださいました
また、道場の仲間も当日観戦に来てくれました。とてもうれしかったです!

3試合目は、飯田匡則先生が対戦相手でした。3試合目ということで、すでにバテていましたが、飯田先生が技がかけやすいように導いてくださった気がします。いつもの乱取りでもすぐにバテてしまいますが、試合の緊張感の中で、すぐに体力が尽きてしまいます。試合後に「JUDOsさんですか?」と声をかけていただき、JUDOsを知っていて下さっていたことが、とてもうれしかったです。

 

会場の一画には、横浜国立大学の島圭介先生の研究「ヒトの転倒リスクをわずか1分で計測」できる装置の体験コーナーがありました。私は転倒リスクがとても低いと診断を受け、試合で良い技が決まったよりも喜んでしまいました

試合後には、帯取りゲームや寝技の合同練習も行われました。(私も練習に参加してしまい、写真を撮り忘れてしまいました💦)

大人になってから柔道を始めた仲間と交流できたこと、黒帯の先生方のホスピタリティあふれる受の姿勢、そしてビギナーやカムバック柔道家が安全に柔道を楽しめるように工夫を凝らしてくださった運営の皆さま、本当にありがとうございました。

心から楽しい時間でした。また改めて、柔道や柔道に関わる方々のことが好きになりました。

judo3.0では、来年度もこの大会を継続して開催するそうです。興味のある方は、ぜひ一緒に参加しませんか?