2025年2月、ウズベキスタンへ柔道衣82着を寄贈しました。この取り組みは、スポーツを通じた国際交流を促進する「スポーツ外交推進事業」の一環として行われたもので、国内輸送は全日本柔道連盟、国外輸送は外務省にご協力いただきました。
寄贈された柔道衣はウズベキスタンの首都・タシケントに届けられ、同地で寄贈式が開催されました。式典には、在ウズベキスタン日本国大使館の羽鳥隆大使、宮﨑紘衛書記官のほか、ウズベキスタン柔道連盟からソビロフ事務局長、マフムドムロドフ国際部長、グリャモヴァ会長顧問らが出席しました。
ソビロフ事務局長は式典の中で、「今回の寄贈に深く感謝する。大統領のイニシアティブによりスポーツ振興が進む一方、地方では必要な物資の確保が難しい現状がある。今回の支援は大きな助けになる」と感謝の意を述べました。
また、マフムドムロドフ国際部長は「ウズベキスタンでは約2万9000人が柔道に取り組んでおり、特にスルハンダリヤ州やホレズム州では優秀な選手が多く育っている。2024年パリオリンピックではディヨラ・ケルディヨロワ選手が女子52kg級で金メダルを獲得し、これはウズベキスタン柔道界初の快挙である。今回の寄贈がさらなる発展につながる」と述べました。
羽鳥隆大使は、「日本の伝統的な武道である柔道が、ウズベキスタンで多くの人々に親しまれ、取り組まれていることを非常にうれしく思う。2024年パリオリンピックでディヨラ・ケルディヨロワ選手が金メダルを獲得したことで、ウズベキスタンの柔道が国際的にも注目を集めた。今後も全日本柔道連盟との協力を含め、日本大使として二国間の交流発展を支援していきたい」と述べました。
寄贈式の様子は、現地の大手メディアでも広く報道されました。両国の柔道を通じた友好関係の深化が期待されます。
ウズベキスタンでの柔道が、今後ますます発展していくことを心より願っています。