チョコレート専門店「MAISON CACAO」の石原紳伍さんは、カカオの生産地であるコロンビア🇨🇴を長年にわたり支援されています。
カカオの産地は、コカインの原料となるコカの葉が栽培される地域と重なっているため、多くの生産者が危険を冒してでもコカの栽培を選ばざるを得ない現状があります。石原さんは、コカを扱う人々がその地域に入ることで治安が悪化し、子どもたちの生活や将来に悪影響が及んでいると指摘します。
そうした状況を変えるため、石原さんはカカオの生産を広げることで安定した雇用を生み出し、地域の治安を改善し、子どもたちが安心して暮らせる環境づくりに取り組んでいます。
この支援活動の一環として、子どもたちの教育支援を目的に「メゾンカカオ財団」を2022年に設立し、現地で学校の建設を進めてきました。その学校で柔道が授業として導入されることとなり、本法人から学校に通う子どもたちに柔道衣を寄贈しました。2024年8月、コロンビアに渡航される石原さんにその柔道衣を手荷物として運搬していただき、現地の子どもたちに手渡ししていただきました。
今回、石原さんから「柔道を学ぶ子どもたちのために教材となる動画を作ってほしい」とのご依頼を受け、本法人は教材用の映像を撮影を支援することとなりました。撮影には、朝飛道場の皆さんにご協力をいただきました。
撮影は3月30日(日)撮影のために特別に道場を使用させていただきました。
撮影前の打ち合わせでは、メゾンカカオ財団の取り組みもご紹介いただきました。コロンビアでは学校に行くことができない子どもたちがいるということを聞き、驚く場面も。
朝飛道場の朝飛大先生より、礼法や動物の名前の着いた動き(ウォーミングアップ)、受身、組手などを説明していただきました。パフォーマンスは、朝飛道場の皆さんにお願いしました。
その後、井上理事長より技の説明がありました。
内股についての説明では、井上理事長へリクエストが。理事長自らパフォーマンスをしました。
最後には、朝飛先生と井上理事長による対談が行われました。
朝飛先生は、「子どもたちには、柔道を通して仲良くすること、礼儀を大切にすること、家族やルールを守ることを学んでほしいです。柔道をしていると、相手を思いやる気持ちや、お互いに協力する姿勢が自然と身につく。そうしたことを感じ取ってほしい」と話しました。
井上理事長は、「柔道を通じて、生きていくうえで本当に大切なことを学んでほしい。そして柔道をきっかけに、柔道や日本に興味を持ってもらえたらうれしい」と語りました。