2024年 12月 12 日(木)と13 日(金)の2日間、東海大学湘南キャンパスで行われた国際柔道連盟公認「International Consensus Conference on Safe Falling for the Older through Judo(柔道を通じた高齢者の安全な転び方に関する国際カンファレンス)」の開催を支援しました。
カンファレンスには英国・ハートフォードシャー大学のマイク・カレン教授の呼びかけにより、19カ国から研究者や柔道関係者、学生など約80人が集まりました。各国の受け身研究の最前線や推進に向けた取り組み事例を共有し、高齢者の転倒、それによるけが防止に向けた受け身の活用策を探りました。
JUDOsのスタッフや、サポートに入った学生は、研修者の方々が快適な時間を過ごすことができるよう、会場への誘導、道場でのデモンストレーションの補助、同行した子どもたちのケア、暖房の調整(会場が広いため石油ストーブを追加しました)、昼食やリフレッシュメントのアレンジ、会場の設営、タクシーの手配など行いました。
カンファレンス実施にあたり、東海大学柔道部国際交流担当の皆さんにも手伝っていただきました。写真は12日の早朝に東海大学駅前で参加者の皆さんを誘導している岩本莉樹さん(左)と卒業生の横山智恵さん
東海大学駅前から移動した参加者たちは、柔道場前の特設カウンターで受付をしました。担当したのは福田一斗さん(左)。柔道衣姿のマイク教授と光本惠子本法人理事も皆さんをお出迎えです。
開会式では、JUDOs代表として上水研一朗理事が挨拶を行いました。カンファレンス参加者へJUDOsの活動を紹介させていただきました
12日は15時まで各国の研究者より転倒によるケガ予防方法など実際の動きを使ったデモンストレーションや意見交換を行いました。
15時からは17号館のネクサスホールに移動して各国の研究者によるプレゼンテーションが実施されました。
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マイク教授(左から2番目)と運営スタッフ。東海大学のご協力の下、カンファレンスの運営全般を担当しました。
夜には同大学内のコムスクエアでウェルカムパーティを実施しました。
カンファレンスの準備期間より、サポートして下さった同大学体育学部の恩田哲也教授の挨拶。
日本の研究者代表として帝京科学大学の田知本愛先生、カンファレンスのオリジナルTシャツを作成し、無料提供したデフィールの須貝社長が挨拶を行いました。
2日目(12月13日)は、終日プレゼンテーションを実施しました。
ベジタリアンのランチを用意していましたが、ベジタリアンの方がほぼいなかったため急遽ランチのメニューを変更。弁当を配布する光本理事と職員の小澤
参加者へのスナックと飲み物を準備。ゴミの分別方法の説明や片付けも行いました
会場は天井が高く暖房があまりききませんでした。石油ストーブを追加して会場が寒くならないように調整
参加者の子どもたちが楽しめるように様々な工夫も。絵を描いたり、ミサンガつくりに挑戦してもらいました
会場設営では、80名分の机と椅子を運搬して設置。ここでも東海大柔道部の皆さんが大活躍でした
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柔道の受身の動作は、バランス能力を養うことから身を守るとされ、高齢者を中心とした転倒の事故防止につながると考えられています。例え転倒によってケガをしたとしても、受身の動作を応用した転び方をすれば、長い入院生活を避けられるケースがあり、注目されています。
JUDOsは引き続き「転びにくい、転んでもケガをしない体作り」「安全な転び方」の普及活動に取り組んでいきます。