ウクライナ柔道チーム受け入れの感想です!

2023年9月18日から10月7日の期間、全日本柔道連盟がウクライナより15歳~19歳を中心とする柔道チーム(男子選手10名、女子選手8名を含む計22名)を受け入れました。

本法人は、全日本柔道連盟からの依頼を受け、9月24日~10月1日までの受け入れを担当しました。(その① その② その③

9月24日~9月30日までサポート学生として、チームに帯同した東海大学柔道部の本原颯人さんと古川要さんの感想です。


二人のスマホの待ち受け画面は、選手たちの名前と写真一覧。名前を覚えるために待ち受けにしていたそうです。帰国後も選手たちとやり取りしているそうです。


本原さん(左端)は、東海大学柔道部国際交流係を担当しています。

 ■本原颯人さん(東海大学体育学部武道学科4年)

今回ウクライナチームの帯同をさせていただき、すごくたくさんのことを学ぶことができました。ウクライナは現在戦争中で、思うように柔道ができる環境ではありません。そのなかで日本に来て柔道を学びに来るその真剣で覚悟のある姿勢にすごく感激し、私たちが普段当たり前のように過ごしている環境も当たり前ではないのだと感じました。

また、選手たちが私達にすごくフレンドリーに接してくれて嬉しかったです。最初は言葉が全く通じなくてどうしようかと不安になりましたが、“柔道が好き”と言う共通点が私たちの距離を縮めてくれたのだと思います。

この一週間は私の人生にとってかけがえのない大切な時間となりました。またいつか会える日まで私も全力で頑張りたいと思います。


いつも明るい古川さん(右端)、ウクライナチームから「Kaname! Kaname!」と名前でも呼ばれていました。

■古川要さん(体育学部生涯スポーツ学科4年)の感想です。

 戦争という厳しい現実のなかで生活している子たちなので、会う前までは、元気がなかったり、落ち込んでいるかと思ったのですが、そういうことはなく、テレビの取材にもふつうに対応していましたし、自分たちにも明るく対応してくれたり、気さくに、フレンドリーに関わってくれました。それがうれしかったですし、自分たちより年下でしたが、いい子たちだなと思いました。

 とにかくみんな柔道と日本がすごく好きで、学ぼうという姿勢がありました。ベイカーさんの講習でも、質問があったら自分からガツガツ聞きにいったりしていて、日本人はあまりそういうことがないのですごく刺激をもらえました。日本語もアプリで覚えようと挑戦していて、積極的ですごいなと思いました。

 最初はお互いに英語があまり通じていなかったかもしれませんが、最終的には翻訳アプリとか使わずに伝えることができたと思います。向こうも伝えたいという気持ちがあったから、理解してくれたと思うし、自分も言いたいことを伝えることができました。

 僕はいつも明るいとよく言われるのですが、今回もあの子たちをとくに元気づけようとか思ったわけではなく、いつも通りにしていました。すごく良い経験をさせてもらいました。ありがとうございました。