インドネシア・ジャカルタの皆さんに柔道衣を届けてきました!

リサイクル柔道衣を手荷物で運ぶ「JUDOs 柔道衣運搬スペシャル・プロジェクト 」
第19回となる今回は、私、JUDOs広報スタッフの川戸が運搬しました。

8月の夏休みに、プライベートでインドネシアの友人に会いに行くこととなりました。そこでこの機会を使って「柔道衣運搬スペシャル・プロジェクト」に参加してみようと思いました。

私が運んだのは15着。無料手荷物ギリギリです。出発当日、先に柔道衣を詰めて送っておいたスーツケースを空港でピックアップ。 搭乗手続きを無事済ませて、ジャカルタへと向かいました。

ちなみに、今回のフライトでは、23kgまで無料手荷物OKでした。JUDOsオフィスで計量はしましたが、オーバーだった場合には、柔道衣を着て飛行機に乗る必要があるかなと思いましたが、計量は22.8kgでセーフ!でした。


事務局から送っておいた柔道衣入りのスーツケースと空港で再会。これから柔道衣を運ぶ大事な仕事をしてもらいます。「柔道衣運搬スペシャル・プロジェクト」ではフライトに合わせ、空港に柔道衣へ送付。中身を確認いただいたのち、手荷物で運搬していただいています

というわけで、無事、柔道衣入りのスーツケースとともにジャカルタに到着した私は、数日後、在ジャカルタ婦人警察学校柔道場(インドネシア国家警察教育訓練総局女性警察官学校敷地内)へ向かいました。柔道衣はここで柔道を練習を行っている子どもたちに届けるのです。

 
警察教育訓練総局女性警察官学校の敷地には警察官だけではなく色々な方が住んでいて、一つの町の様でした


奥に見える赤い屋根の建物が道場です

この道場は、1984年に女性警察官学校が創設されたのをきっかけに設立された道場で、女性警察官だけでなく民間の方々も利用できるそう。今回の寄贈先であるJJC Judo部 (インドネシア ジャカルタ ジャパン柔道部)は毎週日曜日の午前中にこの道場を利用し練習を行っています。

インドネシアに初めて入ったJICA青年海外協力隊は、看護師と柔道家だったとのことです。その記念すべき第一期生として柔道指導に入った安齋俊哉先生が現在もこの道場で指導を続けておられます。
今回の寄贈でも色々とサポートして下さいました。
(インドネシアの選手を連れて日本で合宿中だったということもあり、道場でお会いすることが出来なかったのが残念です)


同場は柔道場が2面取ることのできる広々とした空間でした。冷房はありませんでしたが、風通しの良いつくりになっていました

訪問した日は日曜日で子どもたちも一緒に練習を行っていました。

指導は、太田雄一郎先生を中心に、現地在住の日本人も混ざって楽しそうに練習していました。
太田先生もやはり、元青年海外協力隊員だそうです。現在、子どもたちへの柔道指導は、ボランティアで行っているとお話し下さいました。
畳は少しフワフワしてところどころ足が沈むような感触がありましたが、畳の下にはトラックの古タイヤが敷いてあり、スプリングようなの働きが。

「昔の畳は固かったですが、今はずいぶん良くなりました」と太田先生は話していました。


練習後に柔道衣を寄贈

JUDOsからの柔道衣を運搬したことを皆さんに説明、太田先生がインドネシア語に通訳してくださいました


ここまで運転して柔道衣を運搬してくれたのは、ジャカルタ在住の友人のアディ(右)とニア(右から2番目)。太田先生に柔道衣を渡すお手伝いとAGA君のインタビューの通訳もしてくれました。Terima kasih banyak!(ありがとう)

練習に参加していた少年部のAGA君に、柔道は好き?と聞くと「大好き!」と大きな声で返事がありました。AGA君は柔道を始めて1年半くらい。

「試合には3回出たことがあるけれど、まだ勝ったことがないので頑張りたいんだ!」と話してくれました。

練習を見学していたAGA君のお母さんは「柔道をして良いことがたくさんありました。スマホをしていることが多かったけれど、身体を動かして、健康になりますし。身を守ることも覚えているので嬉しいです」と話していました。


AGA君とお母さん。お母さんはスーツケースいっぱいに入った柔道衣を見て、柔道衣を販売に来たと勘違いしたと笑っていました!

寄贈した柔道衣は、まだ柔道衣を持っていない子どもたちに渡されるそうです。不公平にならないように、調整しながら配布して下さるとのことでした。

今回、柔道衣をお届けしてみて感じたのは、ジャカルタの地に根付いている柔道がある、ということ。その様子を拝見し、ジャカルタで長い時間をかけ柔道指導を続けてこられた指導者の皆さんの情熱を感じました。

これからもたくさんの子どもたちが、柔道をできるようにJUDOsも応援して参ります!

今回の寄贈にご協力下さった、安齋俊哉先生、太田雄一郎先生をはじめとするJJC Judo部 (インドネシア ジャカルタ ジャパン柔道部)の皆さま、ありがとうございました。