東京オリンピック・パラリンピックの柔道会場でボランティアを行った事務局サポーター並びに、日ごろからリサイクル柔道衣活動や海外からの選手の受け入れ担当などでJUDOsの活動にかかわっている東海大学の学生より、ボランティアの感想が届きました!
ご紹介いたします。
* * * *
JUDOs事務局サポーター 庄司由利
コロナ禍でのオリンピック・パラリンピック開催については正直色々と考えさせられることもありました。しかし、私は微力ながらでも競技運営に携わることができたことに大きな達成感を感じています。私たちのチームには、東海大学ではない柔道部の大学生、英語を専攻している大学生、30代、40代、50代、60代、様々なお仕事の方々。普段はなかなか会話するチャンスもない人との交流も思いがけない大きな楽しい収穫でした。
世界各国から集まった柔道競技運営役員の方々、審判員の方々の食事や休憩時のサポートが私の活動でした。役員・審判員の方々は、滞在ホテルと武道館をバスで行き来するのみ、バブルの中での生活です。朝食はホテルで、昼食と夕食は武道館内の決まった場所で同じメンバーと取らなければなりません。私たちボランティアは、とにかく皆さんが安全に競技運営を行えるようにこまめな消毒作業を心掛け、マスク越しでもなるべく笑顔で声掛けしよう!と頑張りました。毎日同じ方々とお会いする中で、出身国の簡単な言葉を教えて頂いたり、本当は美味しい日本食が食べたいのに!といったお話も伺いました。コロナが収まったら、是非また来て頂きたいと心の底から思いました。大会を成功させるために裏側から支える人達一人一人がいて出来上がっていくことを改めて感じることができました。
もう一つ、ボランティアに参加したことでとても良かったことがあります。コロナの影響で日本に再入国できずオリンピックを前にして荷物も寮に置いたまま帰国せざるを得なかったIOCオリンピックソリダリティ奨学生たちに会場で会うことができたのです。彼らも選手村と武道館・練習会場の講道館3か所のみのバブル生活でしたが、ボランティアをしていたからこそ会場の隅から密かに応援できました。まだ暫くは日本に来て練習することは難しいかもしれませんが、IOC OS奨学生たちが今後もそれぞれの場所で活躍することを楽しみにしています。
柔道競技、NPO活動に携わって4年あまり。このタイミングでオリンピック・パラリンピックに関わることができ、本当に感謝です。私事ですが、オリンピック期間中に誕生日を迎え、ボランティア・組織委員会の皆さんに盛大にお祝いして頂きました!ありがとうございました!!
* * * *
FOP(Field of play)選手誘導・会場消毒・大会前のテストイベント
東海大学 齊藤むつみ
- ボランティアに応募するきっかけ、動機
高校時代から国際交流に興味を持っており、東京オリンピックでのボランティア活動への参加は4年間の大学生活での1つの目標でした。1年時からNPO法人柔道教育ソリダリティー、JUDOsで様々な活動に携わらせていただきました。2019年に東京で開催された世界選手権に続き、今大会もたくさんの海外の方と関わりたい、力になりたいという思いで応募しました。
- ボランティア活動の具体的な内容、苦労した点
コロナ禍ということもあり、これまで以上に会場内の清掃、消毒が徹底されていました。試合後には選手、コーチをそれぞれ別ルートへ誘導するため、どのように伝えれば良いのか最初は分からず戸惑うことが多くありました。ですが、日を重ねていくうちに私自身の緊張が良い意味で無くなり、積極的に行動することができたのではないかと感じています。
- 活動の中で良かった点、勉強になったと思う点
2019年4月からIOC OS奨学生の選手と稽古やトレーニングを行ってきました。昨年3月からはコロナ禍となり、今大会まで十分なサポートができず、私自身の中に悔いがありました。52㎏級、ベトナムのトイ選手が試合後、私たち学生のもとへ来て、「ありがとう」と言ってくれました。その一言によって、私はこの約2年間と今大会のポランティア活動が誰かの役に立っている、力になれていると実感することができ活動に参加して良かったと改めて思いました。
- 感想
2019年世界選手権と東京オリンピック、2大会の活動に参加させていただきましたが、会場の雰囲気や選手の表情など2大会でも大きく違ったように感じました。テレビの前で試合を見る緊張感と会場のすぐ近くで試合を見る緊張感は当たり前ですが全然違っていて、自分がその場にいることは当たり前のことではなく、とても貴重な経験なのだと改めて感じました。このような素敵な機会を与えてくださったオリンピック組織委員会の皆さんに厚く御礼申し上げます。今回の経験をこれからも活かせるよう日々精進したいと思います。ありがとうございました。
* * * *
FOPチーム(オリンピック)・練習会場チーム(パラリンピック)
アップ場での選手招集・畳の消毒作業・練習会場での選手誘導(講道館)・試合のビデオ撮影
東海大学 長谷川明伸
- ボランティアに応募するきっかけ、動機
2019年東京世界選手権の会場役員をやったときに、とても面白く感動したため。また、その際にオリンピックのボランティアについての募集があったため応募しました。
- ボランティア活動の具体的な内容、苦労した点
試合間の畳の消毒やケアシステムの映像撮影など、いくつかの役割をやらせていただきましたが、基本的にはウォーミングアップ場から試合前の選手を呼び出す選手招集がメインでした。その活動をして行く中で、一番苦労した点は言語についてです。ウォーミングアップ場には多くの国の人たちがいたので、他国の言葉で質問されることが多く、そういった場面でうまく答えられなかったことや、試合場へ促すこちらからの指示が伝わらないこともあり、コミュニケーションの部分で苦労することがありました。また、大勢の人ごみの中で試合前の選手がなかなか見つけられないこともありました。
- 活動の中で良かった点、勉強になったと思う点
活動をしていく中で役割が急遽変更になることもありましたが、そこで臨機応変に対応できたことは良かったと思います。他の役員の方とも連絡を取りながらしっかりと役割の仕事をこなせたと思います。他国の人とのコミュニケーションにおいても言語で伝えられない部分をジェスチャーで伝えたり、少し手助けすることができました。また、オリンピックという最高峰の戦いを間近で見ることができたのは本当にいい経験になりました。私は競技者なので、自分の柔道にも生かしていきたいと思いました。
- 感想
今大会はコロナ禍での開催で賛否両論があり、ボランティアに参加するか迷う部分もありましたが、私はこの活動に参加して本当によかったと思います。オリンピックという最高峰の大会を身近で感じて、とても感動しました。こんなにスポーツに心動かされたのは初めてでした。このような大会に自分が携われたことがとても嬉しいです。今大会を通して、海外の柔道に興味を持ちました。この経験を今後に生かしていきたいです。
* * * *
選手の荷物バック消毒係
東海大学 久保都句紫
- ボランティア活動の具体的な内容、苦労した点
荷物を入れるバックを受け取る際に、選手や監督が試合の勝敗によって興奮している中バックを回収することが大変だった。(バックを持ち帰ってしまう選手や負けたことにいら立ってバックをボランティアに投げつける選手など)
- 活動の中で良かった点、勉強になったと思う点
コロナウイルス感染症が流行する前に大学に練習に来てくれた海外の選手がオリンピックで活躍している姿をすぐ近くで観ることができ、とても感動した。そしてボランティアを通して改めて大規模イベントは多くの方々の支えがあって成り立つものだと勉強になった。
- 感想
最初コロナ禍の中で大会が開催されることや、そのような状況下で自分自身がボランティアとして参加することに不安があったが、しっかりと対策がとられていて自分自身きちんとボランティアの業務に取り組むことが出来たと思う。また、選手たちの活躍する姿を直接見ることができ、とても感動したし貴重な経験ができて良かった。
* * * *
選手誘導・会場消毒係
東海大学 吉田岳
- ボランティア活動の具体的な内容、苦労した点
試合前IDチェックの終わった選手の荷物を専用のカバンに詰め替えて、試合後にそのカバンを回収するという役割を担当しました。コロナウイルスによりこまめな消毒作業があり、濃厚接触者の選手には別途での対応があったりなど、コロナウイルスがなければ発生しなかったであろう問題に対応するというのにかなり苦労しました。ですが、そのようなことも含めてとても有意義な経験をすることができたと感じています。
- 活動の中で良かった点、勉強になったと思う点
日々の生活の中であれほど沢山の外国人の方々と接する機会がないので、選手の方々には自分の拙い英語での会話や説明となってしまい、自分の生活している日本というのはとても狭い範囲なのだと勉強になりました。また、どの国の方々を本当に優しくてその優しさに触れることができたというのは、私の今後の人生においてとても大切な経験になるとかんじました。
- 感想
オリンピック・パラリンピックのボランティアを通して、日本以外の国の方々と触れ合うことで、外国人の心の広さや優しさというものを学ぶことができ、私も日本とはまた違った土地で様々な文化を経験してみたいと感じました。また、同じボランティアの方々との関わりを通して、日本人がいかに勤勉で真面目であるかというのを実感することができ、この新型コロナウイルスが流行している中でのオリンピック・パラリンピックが成功したのは、日本での開催であったからだと考えています。2週間ほどの短い期間ではありましたが、この経験は私が今後成長していくための大きな糧になることは間違いありません。貴重な経験をさせていただいたことに感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。
* * * *
選手招集担当
東海大学 越橋健介
- ボランティア活動の具体的な内容、苦労した点
海外の人には日本語が全く伝わらなく、英語で話すのが大変でした。ジェスチャーなど使って表現していたこともありました。
- 活動の中で良かった点、勉強になったと思う点
日本語で伝えることができない人と話すことはなかなかないことなので、とても良い経験でした。パラリンピックに出場している選手にジェスチャーは伝わりにくいので、そのため英語を予習したことなど自分から学ぶ姿勢を持てたことがとてもよかったと思います。
- 感想
私はこの経験はとても良い経験になりました。普段接することのない人と会話し、様々な練習の仕方など近くで感じることができて良かったです。レベルの高い選手のアップの仕方なども近くで見れたので、このことを忘れずに様々なことに挑戦していきたいと思いました。