スリランカ🇱🇰に柔道衣が届きました!

横浜国立大学「柔友会」のメンバーである北村慶貴さんにご協力いただき、スリランカに柔道衣97着を寄贈しました。

北村さんは、2023年1月に初めてスリランカを訪れた際、「旅行の間、柔道ができないのがつらい」と感じたそうで、2024年2月、再度スリランカを訪問したとき、現地の道場をインターネットで探して訪ねました。

そこで見た日本とはまったく異なる柔道環境に衝撃を受けたそうです。

首都のColombo近郊でも畳があれば良い方で、柔道衣を購入できない人、下穿きがダメージジーンズのようにボロボロになっている人、上衣の襟からワタが出ているのを縫い直して使っている人などがたくさんいたそうです。


スリランカで初めて柔道をしたときの写真(2列目左から5人目が北村さん)


畳が敷かれているのは、施設の出入り口のすぐそば。玄関ホールのような場所で柔道をしています


下穿きはジャージなど柔道衣でない人が多く、畳も凸凹している箇所があったそうです

ヒザは穴だらけで確かにダメージジーンズの様ですね…。穴に指が入ってしまったら、ケガにもつながりますから危険です

そこで、日本から中古の柔道衣をお送りすればスリランカの皆さんが喜ぶ!と考え、横浜国立大学柔道部監督の高田健太郎先生に相談し、「スリランカへ柔道衣を送るプロジェクト」が立ち上げられました。

JUDOsはSNSでその記事を拝見、柔道衣を寄贈することになりました。


東海大での搬出の様子。この日、出稽古に来ていた東海大付属札幌高等学校の皆さんに運搬をお手伝いしていただきました。遠征用のバスに載せて搬出先まで運搬です

東海大学から発送した柔道衣は、2024年3月、横浜国立大学で受け取っていただきました。他に集められた柔道衣と一緒にスリランカに運搬するということです。


柔道衣の発送作業は、出稽古で横浜国立大学の練習に参加していた名古屋経済大学高蔵高校の柔道部の皆さんにもお手伝いいただきました。25kg以上ある箱を軽々と運んでくださいました!

このように、東海大学付属札幌高等学校、名古屋経済大学高蔵高校、横浜国立大学の柔道部の皆さんが運搬協力してくださった柔道衣が、2024年8月にスリランカに到着。

プロジェクト発起人の北村さんもスリランカまで行き、実際に柔道衣を手渡ししました。


寄贈された柔道衣を着たマハラガマ青少年センターの生徒たち
この体育館は日本人が設立したということで日の丸が飾られています

柔道衣を寄贈するきっかけとなったマハラガマにある青少年センター(スポーツ専門学校)で、柔道衣の供与式が盛大に行われました。「今回もセンターで柔道をしたかったのですが、供与式を行いたいということで柔道をする時間はなかったです(笑)」と北村さんは話しました。


供与式では統芸能の演技なども行われました

首都から4〜5時間車を走らせた先にあるラージャンガナヤの学校(日本で言う小学校~中学校)にも訪れたそうです。

 
こちらは柔道場がなく屋外の土の上で柔道をしています。投げることができないため、打ち込み中心の練習をしているそうです

近くの道場で稽古をすることもあるということで、そちらの道場に行かれました。
ラージャンガナヤの町に唯一ある道場ですが、マットはレスリング用のもので柔らかく足元が安定せず、電気があってもないような暗さだったそうです。


寄贈した柔道衣を着てラージャンガナヤの柔道クラブの皆さんと

柔道衣はコロンボ近郊のスリランカ軍基地にも寄贈しました。


軍関係者からは、こんなにたくさんの柔道衣をいただいたことは初めてで感謝するとお礼があり、歓迎の式典が開催されました

北村さんは、ラージャンガナヤのような田舎に柔道畳を贈りたいと話しています。JUDOsでは引き続き、北村さんの活動を応援して参ります。