国際柔道連盟(IJF)のホームページに本法人が柔道衣を寄贈した、ウクライナからドイツに避難している子どもたちについての記事が掲載されました。
記事の中で、JUDOsの活動についても触れていますのでご紹介いたします。
会員の皆さま、支援者の皆さまからのご支援が、ウクライナの人々に届き、子どもたちの心の支えとなっていることが伝わる内容になっています。
https://www.ijf.org/news/show/they-are-not-alone(原文はこちら)
本法人が柔道衣を届けたときの報告はこちら
『ウクライナ・ザポリージャ柔道クラブの皆さんに柔道衣が届きました!』
* * * * * (仮和訳)
彼らは一人ではない
ウクライナの子どもたちは、困難や苦難にもかかわらず、目標に向かって前進し続け、柔道が単なるスポーツではなく、人生の道においていかなる困難にも対処することができる哲学の基礎であることを証明しています。
2022年3月にザポリージャ(ウクライナ)からヴィースバーデン(ドイツ)に避難したウクライナの子どもたちのストーリーは終わりではなく、子どもたちの人生に新しい展望をもたらしたのです。
現在、35人の難民の子どもたちは、ドイツ中西部のヘッセン州の居心地の良い州都・ヴィースバーデンで、勉強し、訓練し、成長しています。彼らは、この街の社会福祉団体と柔道クラブ「ヴィースバーデン1922 e.V.」に迎えられました。
十分な支援の下、若い柔道家たちは今、学業と柔道において希望と前向きな成果を得ています。
8カ月間、子どもたちはドイツの学校で教育を受け、言葉を学ぶだけでなく、街の生活にも積極的に参加してきました。10月には、Judoka Johannesstift / EVIMチームのメンバーとして、2022年の25-Stunden-Laufレースに参加し、3位入賞を果たし、街の一員としての一体感をアピールしました。
また、すべての人が柔道をできるように、難民や障がいを持つ子どもたちのために、地元のクラブのコーチや選手と一緒に定期的に無料のトレーニングを行っています。
また、ウクライナの若い選手たちは、地域のカデの大会で、たくさんの勝利を収めており、彼らの柔道のレベルが高いことを証明しています。
例えば、ドイツU18カデ選手権で金メダルを獲得したソフヤ・スヴィドカ(Sofya Svydka)選手は、私たちにこう語ってくれました。
「ヴィースバーデンはとてもいい街です。私たちはクラブのメンバーと一緒にここにいて、まるで自分の家にいるかのように感じています。生活に必要なものはすべて揃っていますし、何より自分の夢を追いかける機会があることが大きいです。何よりも、私は戦争が終わることを夢見ていますが。
私の2番目の大きな夢は、柔道の母国である日本を訪れること、そして、オリンピックチャンピオンになることです!
努力しなければならないことはわかっています。私はまだ15歳で、今は故郷から遠く離れた困難な状況にありますが、努力する準備はできています! 私は、どのような難局に当たっても、大きな夢を持ち続けられることを皆に示したいと思っています。人々は私たちを見ています、希望を与えなければなりません。柔道は、私の人生と全世界の平和を達成するための道を示しています」
JUDOsが新しい柔道衣を提供
最近、ソフヤたちは、世界の柔道界のヒーロー、井上康生先生からのビデオと、井上康生先生が理事長を務めるNPO法人JUDOsからの大きな支援を受け、とても喜んでいます。
「柔道家皆で平和に向かって一緒に歩んでいこう!」というのが、ビデオメッセージの始まりです。それは我々の願いでもあり、ソフヤをはじめとするクラブメンバー全員が、自分たちが孤独でないことを確信することができるのです。